愛だ恋だと上手に使い分けてみても

好きでも嫌いでもないが、愛しているという関係は、存在するのだろうと思う。
(この場合は好きと嫌いとは、恋愛に関することに限定している)
僕の中では、恋愛関係として『好き』の発展系が、『愛している』…ではない。
愛しているというのは性別やその他あらゆる要素とは関係なく起こる感情。
だから、好きな人のことを愛していることもあるし
愛している人を別に好きでもないこともある。
もちろん、その他大勢の人は、好きでも嫌いでもないし、愛してもない。
別のもの、なんだと思うんだよね。

『この人が彼女です』
という言葉は、昔から結構違和感を感じることがあった。
それは…例えば高校生の時だったりするんだけど、
本当に好きなのか、彼女が欲しいということなのか、いまいち曖昧。
別にどっちだって良いんだけどね。そばにいてくれれば、
でも、何となく自分のステータスに一行書き込まれるだけ、
ってのはそれはなんか違うんじゃねぇ?と思うこともしばしば。
周りがくっついてるからってんで、恋人になっちゃう人たちっているでしょう?
昔は子供だったから…って、いや、
否応なく集団生活してて距離が短かった、というだけで、
やってることはあんまり変わってないような。

で。思うことは、誰かと付き合うときに
(もしくは結婚、でも良いけど…僕はあんまり2つに差がないから)、
どういう感情を優先させるんだろう?と。
うん、愚問ですね。
好きな人と付き合えばいいわけです。だって、好きなんだから。
でも、なんだろう、それってそうなんだけど、でも一緒にいるうちに、
愛しているかどうか、というのを結局要求されてくる気がする。
そうじゃないとしんどいし、最初の好きだけで気を遣い続けるのにも限界がある。
在る一定期間(1ヶ月とか3ヶ月とか1年とか言われてるけど)内に、
愛を感じることが出来ないと、徐々に好きは醒めて結局その恋愛は終わる。
長く付き合うと、好きかどうかなんて言うことより、そちらの方が大事になってくる気がする。

そういうことを感じてしまうと、
じゃ、最初から、距離を短く感じるような人、と付き合うのが正解なのかも…とも思う。
幼なじみ、みたいな。
まぁしかし、そういう場合距離が近すぎて、別に付き合いたいとは思わないし、
要するに、好きかどうかなんてよく分からないから、踏み切ることはあまりない、
友達の、同級生と結婚した奴、
『え、なんであいつと結婚してんの?』
と言うヤツも、確かに昔はつるんでたけど、その後一人は東京に、一人は静岡にいて
久々にあって、意気投合…なんていう方が、昔から…という人よりよっぽど多い。

僕自身のプライヴェートに関して言えば、
当然、こういうことを考えて、付き合ったり断ったりしてるわけじゃないけど…
なんとなくね。
いろいろ思ってみたり。


注釈)
『愛だ恋だと上手に使い分けてみても』
BOOWYの名曲『IMAGE DOWN』より。文章の中身と詩の内容とは特に関係なし。

『否応なく集団生活してて距離が短かった』
恋愛的な観点から見た場合、学校てのは本当に出会いの宝庫、であるわけで。年頃の男女が、一定の空間に強制的に集められて、共同作業をしてるわけだから、そこに出会いがないわけがない。『会えない』寂しさもないし、そんなことよりむしろ、恋人がいないということに対する周りの空気や目の方が気になるっぽ。これって、結構、出会いの無駄遣いですよね>20代後半のみなさん

『好きな人と付き合えばいいわけです。だって、好きなんだから。』
あぁ、ひとつ忘れてますね。『自分に利益がある付き合い』。好きじゃないけどこれ重要。金持ち相手とかね。権力のある人とかね。好きでも何でもないし、愛してるなんてひとっつもないけど、一緒にいると便利だから。まぁそういう考え方もありますわな。

『要するに、好きかどうかなんてよく分からないから、踏み切ることはあまりない』
よく分からないどころか、最初っから異性ですらない。普通の友達じゃないな、ってのはあるけどそれ以外には特に。幼なじみとか、そういう感情抱いたことなんて、全くないもんな…今思うとそこそこ可愛いかった気もするけど。