水たまりに映る街並 逆さまに生きていく僕達
uptown downtown up down 揺れる想い
6月 雨のち雨の日
雨が降るときまって彼女から連絡
「雨 見に行かない?」 と 声弾ます
デートの誘いは雨降るたび 見に行くといっても、ただぶらつく街
それのどこが楽しいのかな?
さっぱり理解不可NO、だが答えはYES
なにしろ僕は彼女のことが好き 不思議 彼女の変わった趣味
急いで濡れても平気な服に着替え 雨に黒く染まる電車飛び乗れ
息も絶え絶え 拭う汗 駅前 涼し気な彼女と待ち合わせ
いつも会うたび違う色の傘手に持ち 灰色の空 笑顔で覗く姿
まるで雨の国からやって来た 雨の精のようさ
weather,fallin’ rain raindrops,slowly head
beautiful,morning rain together,smiling face
5月の終わり、6月はじめ 夏を待つ人々溢れる街で
喫茶店でコーヒーカップ手にし 何時間でも眺める景色
窓ガラスの向こうのストーリー 水滴越し 色とりどり傘が踊り
さびしさ せつなさ いくつもの 生活のかけら 慈しむモノ
そんなカラフルな世界は万華鏡 覗き込む彼女 飽きずいつまでも
僕ちょっとばかし退屈 手持ち無沙汰 アクビ堪えコーヒーすする
「雨は好きよ、、、」 と 呟く彼女
ハート打ち抜かれてしまった
「僕もだよ」 と 少しだけウソをついた
たとえばそれが
晴れの日には晴れの日の
曇りの日には曇りの日の
雪の日ひは雪の日の
誰かが君の前に座っているはず
その事を考えると僕は ため息ばかり
weather,fallin’rain raindrops,slowly head
beautiful,morning rain together,smiling face
sunny rain…
水たまりに映る街並み 逆さまに生きていく僕達
uptown downtown up down 揺れる想い
6月 雨のち雨の日
小雨になってもうじき止む気配 感じた彼女とのつかの間の出会い
笑顔で「じゃ またね、、、」と別れ 葉に露光るケヤキ 木の下で
彼女が去ってゆく背中 ボンヤリ目で追いながら畳んだ傘
空高く突き上げて叫べ
「愛しい人よ 君に幸あれ!」