ふ わ Mutter July 03, 2004 今日の雲は千切れた綿菓子のようだった。 強い上空の風にあおられて、くるくると回って、 糸を引き、形を変え、次から次へと。 そんな様子がおかしくて、ぼーっと見てた。 西の空から角を丸く固めた雲がやってきた。 見上げた視界の中では、真下から沸き上がるようだ 夏の陽射しに満ちる世界に少し、灰色を持ってくる。 ふっと、止まる、風。 ぴんぴんと雲が跳ねては消えていく 綿菓子は東の空へと流れていった やってきた、暗い雲も、どんどん流れていく。 流れていく。