a calling

入院した、との知らせを受ける。
あまりに苦しそうなので、朝の7時頃に連れて行き
夕方まで点滴を受けるという。
鎮静剤は命に直接関わるので打てず、
ただ、治癒力が回復するのを待つのみ、
ということだった。

泣いてるのかもしれない、
母の声が少しくぐもって聞こえる。
電話の向こうも、こちらも、もう、何も言うことはない、
文字だけ追えば非常に事務的な報告と、確認。

でもそこには当然。
もはや言葉にする必要のない、
悲しみと、感謝の気持ちが、ある、
是非に及ばず、命の終わりに関しては…確かにそうだ
だが、言葉ではとても割り切れない、
とてつもない喪失感がここにある。


僕は、ただ、悲しい。そして、寂しい。