このところずっと 雨が続いている
しとしと 降っていたかと思えば
急に雨足が強くなり
次の瞬間上がってしまったりする
外出するときに 傘が手放せない
子供の頃、
雨が移動していくのが不思議だった
雨は 雨雲が降らしていて
雨雲が 偏西風に流されて 東に移動するのだ…と
理屈の上では分かっていても、
見えない何かが 街を徐々に変えていくような
『もうすぐそっちへ、行くよ』
という感じが不思議だった
雨の降る日は
言葉のない時間が 柔らかい
静けさに癒されるのではなく
静けさに気づくことがぼくを癒してくれる
愛情に触れた瞬間と同じように