京都色。

京都という街には、パステルカラーが似合わない。
どんなに『流行のファッション』であっても、
街には独特の暗さがある。決して、
赤(#ff0000)ではなく、暗赤(#660000)や、朱(#ff3333)であり、
青(#0000ff)ではなく、濃紺(#000033)であり
緑(#00ff00)ではなく、深緑(#003300)が似合う。
それはきっと京都色、というべきものなのだと思う。
常に控えめで、常に曖昧。
でもそこにはきちんとした主張がある。
これはきっと僕には流れていない血かもしれない。

この街の人は、だからこそ、逆に、
不必要なまでに明色を求めるのかもしれない。
薄々感ずいていて、
『あぁ、これじゃないな』とおもいながらも、
黄色(#ffff00)やAQUA(#00ffff)を求める、
で、最終的には、京都色へ戻ってくる。

生まれながらに持つ感性と好奇心。
なにごとにおいても、これが、
京都の人々の文化的な流れを表しているような気がする。