『オトナ語の謎』を読んで思うことは
相反したふたつのこと、
ひとつは、こういう言葉を駆使するような
職場で一回くらい働いてみたい、
自分もオトナ語を駆使してみたい、という思い。
もう一つは、
読めば読むほど改めて
正しい日本語について考えてしまい、
村上龍『5分後の世界』と相俟って
俺は正しい日本語を使うぞ、という思い。
どちらかと言えば、
後者の方が強いかもしれない。
少なくとも、わかるようなわからんような言葉で
責任の所在を曖昧にするような
そんな言葉は使いたくない、
最近、特にそれを感じる。
オトナ語の多くは、
へりくだったり、横文字にしたり、短縮したりして
意味や意図を曖昧にして、誤魔化す
そこに主眼が置かれてる。
使う時は案外気持ちいいのだが
注意深く見聞きすると
醜悪極まりない。
先日もコンビニで
『100円をお返しになります』と言われた。
さて、その敬意はどこに向いているのだろうか?
文法などどうでもいいが
意図に正確な日本語を使いたい。