美味しいものを嗜好する、という感情は、
“貧しい”食生活の中では培われないモノだと思う。
ひとつ誤解されがちだが、
美味しいもの=裕福とは
必ずしも言い切れない。
特に今僕が言おうとしていることは
そういうことではない。
人生に置ける食の優先順位、
とでも言いましょうか。
貧しくても、独り暮らしでも、
なるべく美味いものを食べたい、と。
レトルトや、冷凍食品ではなくて。
きちんと美味しいものを選ぶ努力、
美味しいモノを作る努力、
何らかのエネルギーを消費して、
美味しいものを食べたいという志向。
幸か不幸か?僕はそういう両親に育てられたので
自分の舌が肥えているかどうかは置いておいても
なるべく美味しいものを食べていたいと思う。
珈琲や、ほうじ茶の茶葉ひとつにしてもこだわりたいし、
お金が無いなら無いなりに、
自炊で美味しいものを作り出したい。
美味しいものを沢山食べたことがあるから
舌が肥えている。
という人がたまにいるけど、少し違うのではないかと思う。
付き合いや接待で高級なものを食べる人もいるだろうけど
それは…その人の嗜好なのだろうか?
ここで食ってもマクドでも一緒、
ということであるなら、
舌が肥えてるとは言わないでしょう…多分。
別に贅沢をしたいと言ってるわけではない。
それができる状態にもない。
ただ、美味しいものを食べたい、
という感情を忘れちゃったら、
生きる上でちょっとダメかな、と思う。