an odd [uneven] number

僕が嫌いなこと、文句を付けたいこと、それをいつもいつも見事に持ってくる
あなたは、僕とはまったく相容れない性格の持ち主同士なんだろう、と、僕は、思う

例えばこの間言っていたようなことだって、僕はずっと疑問を呈してきたことだ、
冷静にきちんと考えてみればわかることで、
『自分』について、信用しているときも、信用してないときもある、というだけだ、
その日着ていく服やメイクやスタイルは例え誰かの受け売りだったとしても、
それを選択する自分を信じていなくては、なにひとつできやしない。
誰かにけちをつけられれば、信念を持って反論するだろう。
そもそも、
『私は何も信じていない』という自分の見つけだした自分を、
固く信じている自分がいる、その矛盾をどうするんだい?

かといって自分を信じているという結論を導き出すのも性急だ、
あなたの言うとおりの理由で自分を、他人を、信じていないときだってあるだろう。
そんなときだってある、

何にでも答えを出して、ゴミ箱や引き出しにしまいだがるのは、あなたの悪い癖だ。
そうじゃないと安心できない、その心情はわかる気がする、
だけど、世の中は、中途半端なものが中途半端に集まってできているのだ。
デジタルな僕が言うのもおかしいけど、
現実は、割り切れない。

物理の世界だって、一見割り切れていても、
原子と電子、その間を埋めるもの、それを構成するもの、その要素を埋めるもの、
たぶん、永久に続いていく。
逆に言えば、その柔軟さが、現実を作り上げている。

私は信じない、のではなくて、私は信じないことが多い、でいいじゃないか、
もっといえば、あの人は信じられない、あの人はちょっと信じられる、
信じるって何だろう?、信じないこともある、
そんな言葉遣いや、考え方ではダメか?

どんなに短い直線を連ねても、真円は描けない。
たまには、そういうことも、考えてみるべきだ。