その昔、僕は熱心なテレフォンカード収集家、だった。
『テレフォンカード』
携帯電話が普及してしまった現在では、
テレフォンカードを使うことはほとんどないし、
街でもあまり見かけない
だけど、清水などの観光地ではまだまだ熱心に売られているところを見ると、
『収集家』はまだまだ健在だ、ということなのだろう。
僕も昔は京都やいろいろな場所へ旅行に行くたびに、
気に入ったテレフォンカードを買いあさっていたものだ。
(おかげで今では250枚以上あるんだけど)
ま、今書きたいのはそういうことではなくて、
そのむかし、テレフォンカードがまだ健在だったときに、
『変造テレフォンカード』というものが流行っていた。
駅の周辺で、アラブ系の外人が(なぜだかわからないけど、全員『イラン人』と呼ばれていた)
売ってたヤツ。
僕が名古屋で独り浪人生活をしてたときは、その規制が厳しくなる最後の年辺りで、
かつ携帯電話はまだ普及してない時代。
実家に電話するときなど、テレフォンカードを使っていたらキリがなかった。
いちいちコレクトコールにするのも面倒だし。
そんなわけで、寮のみんなで変造カードを愛用していた。
(こんなこと書いて捕まらないだろうな…(^^ゞ)
変造カードは名駅東口で売られていて、相場は、10枚¥1000。
ただし、1枚の使用回数は1000回(つまり1万円分)なので、かなり『お得』なのだ。
変造カードは、使用済みカードの裏にシールが貼られているもので、
それで電話機を狂わせるという仕掛けだ。
新しい電話機では自動的に回収されてしまうため、古い機体でしか使えない。
しかし、購入するときにイラン人が『どこそこの電話ボックスなら使えるよー』
と、片言の日本語で丁寧に(笑)教えてくれるので、心配いらない。
そしてそのカードを電話機に入れて表示される数字は『000』(だったけかなぁ…999だったかも)
残り回数が100回を切るまではずっとその数字が表示される。
今はもうどこでも見かけなくなってしまったイラン人の変造カードだけど、
あの頃は本当に重宝した。
遠距離恋愛の人とか、今でも需要はありそうだけどね。
もちろん、違法ですが。