ある日 Mutter October 23, 2001 『きっと、そういうと思ったわ。』 そういって彼女は、少し笑った 気だるい夏の午後 彼女は僕を見ていたのに 僕は彼女を見つめられなかった 僕はなにを見ていたんだろう 僕は誰かを求めていた 僕に掛かった魔法 2ヶ月の夏の間 それを黙ってみていた 笑顔は涙に 魔法は、あのとき、とけた 照りつける太陽の真下、 ぼくがぬぐった汗と、 いっしょに。