Nagoya

全く偶然に、
この文章を書き始めようとしたら、
Small Circle Of Friends『波よせて』
が、掛かり始めた。
僕の中の『NAGOYA』に。

僕にとってそこで過ごした1年は
正真正銘の『モラトリアム』浪人生だから、いま忘れてるだけで、勉強もしたはず、多分、
だってそれ以外にやることなんて無いから・・
でも、僕の中の印象にあるのは、
1人で向かった机や、
講義を受けてメモを取るノートや、
(そういえばノートを取ったおぼえなんてないや)
模試に向かう道筋や、、、ではなくて

同じ寮の友達の部屋や、
1週間に1回あったカレーの日の大盛りの様子や、
講義さぼってよく出掛けてたテルミナの地下の書店や、
名駅のHMVや、
則武本通のTSUTAYAや、
名古屋大学の友達の家へ遊びに行った帰りの朝の地下鉄や、
友達と話した模試の休憩時間や、
予約してバスケットボールをやりに行った中村区の体育館や、
そのバッシュを買いに行った生活倉庫のスポーツショップや、
何故か一息つくのにいい場所だった6Fの『遊べる本屋』や、
よく通って食べた名駅の『更紗』のカレーや、
誰かが盗んできた自転車で行った、
ウインズや、金山や、大須や、栄のパルコや、
自分の将来を迷い、まっすぐな文章を書いていた、
四畳半の部屋や、

これまで、思い出すことはあっても、
改めて文章にすることを拒否してきたいろいろなこと、

僕は、また、思い出した。

そう、
僕は名古屋に住んでたんだ。