プログラマには「種類」があるのよ

最近、プログラムだったら何でも出来ると思われてて困る。 会社設立以来のCTOだった人間が退職して以来だ。 在職中は僕はWebデザイナ、彼はプログラマと棲み分けが出来てた。Webアプリケーションについても、仕様を最終決定するのは彼でコーディングは僕とか、フレームワークは彼でViewは僕とか。彼はC/C++が書けたのでその他にデスクトップアプリケーションも書いていた。市販のレジシステムとWebDBとのブリッジとか、手入力の省力化とか。

続きを読む

【メモ】経営者と従業員の給与に関する考え方の違い

「給与」とは言うまでもなく従業員にとっては利益だが経営者にとってはコスト。 仮に給料「A」をもらって「X」という実績を上げている従業員がいるとして、その社員が交渉の結果昇給して「A+」という給料になった場合、従業員的視点からすると、

これまでの「X」という実績が認められて「A+」という給料を得た
だけど、経営者側からすれば、
給料「A+」を払う以上、実績も「X+」となってもらわないと困る
ということなのだよね。 経営者の言い分が正しいだろ、っていうのは簡単なのだけど、実際問題自分が従業員の立場に立ったらそういう捉え方をするのは難しいような。特に今までの「X」に対する給料「A」に納得していなかった場合、差額「A+」-「 A」は本来受け取るべき金額との差額であって、「X+」の実績を期待されるのであれば「A++」が妥当だと思っているから、いつまで立っても折り合わないのよね。経営者はいつまでも実績のアップを求め続けるし、従業員はいつまでも給与のアップを求め続けるわけで。 個人的には「実績に応じた給与」というやつを本当にやってたら、こういう議論は起きないと思うんだけど、実際にはあるよなぁ。プロ野球だって「今年成績を残したから来年の給料は上がる」みたいに言われてるけど、経営者からすれば来年も同様の成績ならば給料を上げる必要はないわけで(ルーキーなどで明らかに見合わない場合を除く)、長引く交渉なんかでもその辺の意識のズレってあるよねーとかなんとか思ったり。

続きを読む

労使交渉。

いやー。 労使交渉ってのはいつやってもタフなもんです。小さな会社だから、お互いの懐事情は嫌になるほどよくわかってるし、十分にもらってないというのも、十分には払えないというのも互いにわかってる中でのギリギリの折衝。折り合わないから退社で良いとは双方思ってないけど、出来ないことは出来ない、みたいな感じで。 交渉ごとは昔から苦手で、暫く喋ってるうちに僕の中の「いい人」が出てきちゃって、譲歩したり妥協したりしてしまっていたんだけど、不動産屋から敷金を取り戻したときに「目標をシンプルに捉えていればぶれない」ということに気づきました。敷金の話であれば、法律上または行政指導と照らし合わせて払うべきじゃない金は払いたくないということであって、不動産屋の都合とか、京都の不動産のバカみたいな常識とか、僕の都合とか、はっきり出来ない責任の問題とか、そういうのを盛り込むとぶれちゃうんで盛り込まない。 それから、喋りについても少しわかりました。言葉の巧さはもちろん必要だけど、それよりも必要なのは「余計なことを言わないこと」。上手いことを言おうと思って言葉を重ねれば重ねるほど不利になるんですね。むしろ、必要なことを必要なだけ言うことの方が求められる気がします。相手がバカだったら言葉で圧倒するのもありですけど、そういうことの方が少ないですからね…僕が苦手に感じてたのは、焦ってつい喋り過ぎちゃってたからかもしれません。自分ではよく考えて色々喋ってたつもりだったんですけどね。

続きを読む

サーバを管理するようになって半年の経過報告的メモ

同僚の退職にともなって、彼がしていたサーバの管理を引き継ぎ早半年。 未だ完璧初級者のおいらがこんなに泥縄で業務やってていいんだろうかと思いつつも、後任が入るないしは外注するという話もないし殆ど首っ引きでいろいろ試しているところ。最近は少し糸口がつかめてきたし、プログラムの対応含めて徐々に冗長性を確保できるような構造になりつつあるので、今の2サーバ体制(APサーバとDBサーバ)でどこまでアクセスを捌けるか!というチキンレースみたいな状況からはそのうち抜け出せるんじゃないかと期待。あくまで期待。とりあえず近日中に静的ファイルの分散およびAPサーバのI/O対策を目的としてリバースプロキシを導入できる…はず。まだ、Symfonyのプラグインに関する問題が解決できてないけど。 リバースプロクシの内側で Location: ヘッダーの http/https を書き換えたい – 音ログのヒント

続きを読む

電気工事って凄いよね、とか思ったり

昨日出勤するときに近所で電気工事やってまして、工事の人が作業車(参考:右写真)に乗って作業してたんですけど…よくよく考えるとアレって凄いよね。だって作業してるまさにその時、電気は普通にがんがん通ってるんだよね。まさにこれ以上ないっていう本番環境で、サービスは維持したままその構成に手を入れるわけでしょ?回線繋いだりとかそういうの。 しかも技術的には訓練を積んでいたとしても、本番環境がいろいろすぎてとてもテスト環境なんか作れないから、基本的には本番一発なわけだよね。こうすればこうなるはず、で上手くいった?みたいな感じで。Webサービスのメンテナンスに置き換えると、こんなに怖いことはないんだけど、でも電気工事ってそうそう失敗しないよね。たまにミスはあるかも知れないけど、想定外の動作を起こして周辺が停電とかそういうのは聞いたことない(あるのかな?)。 まぁ街の風景としてはごく当たり前のことを大袈裟に「すげー」とか言ってても仕方がないんだけど、何か妙に感心したので。

続きを読む

仕事におけるコミュニケーションのメリット/デメリット

内部でのやりとりであれ、外部でのやりとりであれ、僕は「仕事」に関するやりとりは基本的には文字で残すべきだと考えています。一方通行でしかないメールで行ったり来たりするのを待つのは非効率だと、直接ミーティングをして一気に物事を進めてしまうというのも方法としてもちろんアリで効率的だとは思うのですが、そのときの雰囲気で決まったものを誰も文字に起こさず何も残さず個々人の記憶に頼って終わりにすると、必ず後で揉めます。そんなの細部まできっちり覚えているわけがないんであって、結局声がでかい人「これは確かにこうだった」と言いきれる人の意見だけが通ることになります。それが正しければそれでも良いけど、それなら先のミーティングなんぞ要らなかったんじゃないかと思ってしまいます。ねぇ? 一方で、全てのやりとりをメール(やメッセンジャー)で済ませようとする人ってのも困ったもんです。お互いの予定を摺り合わせる必要がないとか、送った/受け取ったことを文字で残せるという点でメリットは小さくないのですが、先ほども書いたとおり結局は物事が決まるのに時間が掛かることが多いです。アポイントメント取ってその人の所に行って5分くらいの話で終わったりする話が、メールの行ったり来たりで3日とかになったりします。どちらかがあんまり話を進めるのに気乗りしないという場合もありますが、そうでなければこれは結局非効率ということかと。

続きを読む

同人ってやっぱり儲かってないんだねぇ

この辺読んで。

「大半の同人作家は儲かってない」のは事実です。しかし、その事実をもって「だからあなたが同人誌書いても儲からないよ」というのは違うと思うのです。  現に、この数字が正しいとすれば、同人作家のうち20人に1人は年間20万以上儲けているわけです。同人誌の作り手が何万人といることを考えれば、20人に1人って結構多い数字じゃないでしょうか?  引用部分では統計学などと言ってますが、統計から読み取れるのは傾向であって、真理ではありません。統計では測れないイレギュラーの存在を忘れてはいけない(というか、一定の割合で成功者が出るのはむしろ必然と言える)。  「ラノベの電撃小説大賞には4000人以上応募者がいて、入選するのは10人以下。だから君が応募したって通るわけないよ」というのが間違いであるのと同じです。  「通るわけない」のではなくて、「通るのは非常に難しい(しかし不可能ではない)」なのです。
 

このエントリの前提

  • 儲けを目的とすることの是非については議論しない。
  • 儲かる可能性が重要かどうかについても議論しない。
  • あるカテゴリを「儲かる」と判断するためにはプレイヤーの大多数が十分な利益を出しているか、利益を出すのが容易であることが必要であると考える。
  • 「同人」に「儲け」という単語がそぐわないことを理解した上で敢えて金銭面から考える。
エントリのタイトルは、「「同人誌は儲からない」のウソ」となっているのだけど、一通り読んだ率直な感想は「可能性」の問題とかじゃなくて、ああやっぱり儲からないんだねーっていう。

続きを読む

(通販サイトにおける)Webデザイナ/プログラマの仕事

Twitter で Web プロモーションの意味的な話が流れてて、前から書こうと思ってた図を思い出した。俺らの仕事って、、、みたいなの思うことって、あるやん。 まー、これは極論だし、あとになってからじゃないとわからないことも多いんだけど。 ああぼくの仕事、Web 屋。広告系の仕事も多いのね。知らない人のために書いとく。
 
なるほどねー。 わかりやすい。

続きを読む

「ゲーム感覚」で誤魔化すこと、人件費をマージンとして扱うこと。

なぜマクドナルドの優良店は30分単位で考えるか(プレジデント) – Yahoo!ニュース 2ヶ月前に読んだこの記事について、当初もの凄く嫌悪感を感じて、結局僕自身がこういう厳しい労働環境が嫌いなんだろうということで結論づけていたのだけど、それでもやっぱり何となくの違和感は消えなかった。 なんなんだろうなーと思っていたんだけど、ふとその違和感に思い立ったので書いてみる。

続きを読む