quit.(映画「ブルース・ブラザース」より)

仕事にせよ趣味にせよ、1つのことに夢中になって割と長いこと続けるたちである一方で、ある瞬間に「やーめた」といって辞めてしまうこともあります。辞めるかどうか悩まないというわけでもないのですけど、最後のきっかけの部分で誰かに相談するとかそういうことじゃなしに、「うん、もうええやろ、やめた」ってなって終わることがあるというね。比較的ウェットな性格のはずなのにたまに来るそれが自分でもすごい不思議。

直近でいうとフードコートの仕事とか

5kmの山道を毎日自転車で駆け上がって通っていて、ちょうど1年半ぐらい通っていたのかな、その過酷な通勤路には特に不満はなかったし(思う存分自転車に乗れて気に入っていたぐらい)、職場のおばちゃんたちにも可愛がってもらって楽しく働いていたんだけど、ただモヤッとした感情も抱えながら働いてました。 仕事に対する不満は確かにあって、1つは何度か書いているけど社長と折り合わなくなったこと、もう1つは会社のやり方がイマイチよろしくなかったことなんですけど、でもフードコートの仕事を辞めたほんとの理由はそういうところにはなくて、仕事自体にこれ以上の奥行きがなく頑張って通ってくるほどのメリットが僕にないなと感じたのが実は本当の理由。

仕事の奥行き

フードコートでしていた仕事ってめちゃくちゃざっくり言うと、「冷凍のうどんをゆでで温めた出汁を掛けて出す」という仕事。もちろん他にもメニューはあったし、まかない作ったり、付け合わせの惣菜用意したり、やることはいろいろあったんですけど、いずれにしても取引先から納品される出来合いの食品を温める、切り分ける、揚げるだけ、といった作業が大部分を占めていて料理と言うより単純作業。 その仕事を続けていけば、どんな駅コンコースでも働けるようになるかも知れないし、富士そばの店頭に立つことも出来るかも知れないけど、でも僕そういう職業に就いていきたいわけじゃないからなあ。飲食業界に身を置きたいとぼんやり思ってるわけでもなくて、やりたいことがあって選んでる仕事なので、仕事の大体はつかめたしこれ以上は別に何も無いな、となった段階で、「うん、辞めよう」となったのでした。 もし会社が現場を店の運営に巻き込むような感じで経営していたら、もうちょっといたかもしれません。でも、斎場のフードコートなんて立ってるだけで向こうからお客さんが来るわけで、営業努力なんてたかが知れてます。常連のタクシードライバーの意見を取り入れるとか、価格を改定するとかそのぐらいしかない。店の運営に現場の意見をといったって限界があります。会社どうこうじゃなくて仕事自体に奥行きがなかったんですね。 たかだか1年半で仕事に奥行きがないって意識高い系新卒じゃないんだからもう少しやってみないとわかんないでしょ、と思うかも知れないけど、やってみればわかりますよ、あれ、疑問に思わなければ死ぬまで続けられる仕事ですよ。何の成長もなく同じ待遇で死ぬまで働ける。最年長80歳のおばちゃんだったらそれでも良いと思うんだけど、僕まだそう言う働き方するのは早いからさ……30年後に戻ってるかも知れないけどね。

長いように見えて一瞬だった終わり。

考えてみれば居酒屋もそうでしたね。フードコートと同じ会社の経営なんですけど、経営自体に対する不満が引き金というよりも、今以上に学ぶものがないとなった段階で辞めることが決定しました。お世話になった店長にも料理長にも、誰にも相談しなかったな。今思えばちょっとぐらい相談したら良かったんじゃないのと思うんだけど、相談したところで、絶大な権力を持つ社長の方針は覆らないし、まあ仕方がないよね。 辞めたのは2019年9月だけど、日記とか見返すと、辞めるの決めたのはちょうど1年前。いろいろ不満はあったものの、よくよく考えるとその時点で既に2年ぐらい同じことしかやらせてもらってないことに気づき、「うん、辞めるか。次の仕事さがそ」となったのでした。ただ店には思い入れがあったので、そこから1年掛けてシフトを減らし存在感を徐々に薄くして強制的に他の人員で代替するようにしていき、最後は週1しか出勤しないようにしてからの退職。決めてから退職までは長かったけど、決断は一瞬でした。 直近のということでたまたま最近の辞めた仕事2つの話を書いたけど、別に仕事だけのことじゃなくて趣味とかでもしばしばある。たぶんみんなあると思うけど、スマホゲーの終わりとかってそんな感じじゃないですか?一定期間熱中してやるんだけど、ある日急にパタンとやらなくなる的な。僕にとっては「Ingress」とかもそんな感じでした。あれもまた、「もういいかな」と思って辞めたっていう感じが強かったです。基本、対人で争うのって、あんまり得意じゃないんですよ。

このことを思い返すときなぜか脳裏に浮かぶのは

で、冒頭で掲載した画像に繋がるわけです。映画「ブルース・ブラザース」からなんですが、バンドが解散しいろんな職に就いていたメンバーたちが、「バンドを復活させる」と言われて仕事を辞めて結集したのに、ライブをやっても給料が出るどころか飲み代を請求される始末で「もうやめだ!」ってなるっていうシーン。ここの「quit」(セリフを喋ってるのはドラムのウィリー・ホール)が強い言い方ですっごい印象に残ってるんですよね。僕だけかも知れないけど。

ちなみに……セリフには続きがある

「ブルース・ブラザースにもう1回だけチャンスを与える」 このあとなぜバンドを復活させたかという事情を知ることになって、バンドメンバーは「辞める」とは言い出さなくなるのですが(といっても最後のライブでもブルース・ブラザースが大遅刻してアラン・ルービンが「降りた」っていいだしてるけど)、このまえのquitと合わせてとっても印象的なセリフです。いいよね。ブルース・ブラザース。久しぶりに「ブルース・ブラザース 2000」もみたくなっちゃったんだけどそういや手元にない。「ブルース・ブラザース」の方は特典のメイキング含めてかなり繰り返し見てるんだけどなー。買っちゃおうかな。新品だと4,900円の値段付いてますが中古は安いみたいです。

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ドラマ「映像研には手を出すな!」が予想以上に面白かった

映像研には手を出すな!

ここ半年ぐらい、嵐を好きになったのと同じような経緯で乃木坂46が好きになりまして、その流れで映画「映像研には手を出すな!」の告知や情報をたくさん目にすることがありました。主演は乃木坂46の、齋藤飛鳥さん、山下美月さん、梅澤美波さんの3人。元々は「月刊!スピリッツ」で連載されている漫画が原作でアニメ化もされており、存在だけは知っていたんですが内容は全く知らず。気にはなりつつもスルーしていました。面白そうだけどどうなのかなーなんて思いつつ。

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【映画】自分の「映画舌」がジャンクであることを実感した【パラサイト】

話題の韓国映画「パラサイト」を見に行きました。軽妙なタッチで貧富の差を描きつつ、サスペンス的な要素も絡んでくるなかなかに濃い内容の映画であり、評価されるのもわかる面白い映画でしたが、「貧富の差を描く」というテーマ設定から予想出来たことではありましたが最終的には重い展開になっていくわけで、「最初から最後まで軽妙なタッチで行ってくれたらもっと満足出来た」が素直な個人的感想でした。

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映画「ザ・ファブル」が評判良いらしいです。

『ザ・ファブル』興収4億円の大ヒットスタート! 土屋太鳳も絶賛コメント | マイナビニュース

アイドルグループ・V6の岡田准一が主演を務める映画『ザ・ファブル』(6月21日公開)が、3日間の累計興収で約4億円を記録したことが24日、明らかになった。 (中略) 平日の金曜初日にも関わらず、21日は約8,650万円を超える大入りとなり、土日も好調に数字を重ね、最終興収30億円を見込める大ヒットスタートを切った。原作ファンをはじめ、各界著名人からの熱いコメントも多数寄せられ、土屋太鳳は「なんてせつないんだろう。これは愛の物語です。本当に大切なものがわかる。心が愛に目覚めてしまう。でもそれは、怒涛かつ極上のアクションと、ブラックでキュートなコメディにまみれてこそ。凄い……!」と感嘆。

すみませんでしたーーー!!

映画「ザ・ファブル」が予想以上に面白かった件 | mutter

原作的にはこの後の展開も面白いんで、出来ればこのメンバーで続編作って欲しいところなんだけど、どうかなあ。僕らが行った回は遅い時間ってのもあったけどお客さんが20人ぐらいしかいなくて、興行収入苦しいのかも……

僕が行った回が遅い時間で人いなかっただけみたいですね。 これは続編に期待や…… 面白いからみんな見ろ!岡田准一のアクション超すごいぞ。 スタント無しで普通にパルクールやるんじゃない笑 そんで原作も読め!

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映画「ザ・ファブル」が予想以上に面白かった件

安田顕の熱狂的なファンである彼女の人に誘われて映画「ザ・ファブル」を見てきました。僕も安田顕は好きですが彼女の人ほどではないのと、原作であるコミック版の「ザ・ファブル」が好きなので、その実写ってどうなんだろう(実写って上手く行かない確率の方が高いよね)、そもそもファブルこと佐藤アキラ役を岡田准一ってイケメン過ぎない?大丈夫?っていう不安があって、期待と不安は3対7ぐらいだったんですけど、実際見てみたらいやいや意外や意外、面白かったです。特に岡田准一がすごかった。

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映画「焼肉ドラゴン」

最近、すっかりTEAM NACSに嵌まり倒してしまっている同居人に誘われて大泉洋さん出演の映画「焼肉ドラゴン」を見てきました。舞台は1960年から70年代くらいまでの大阪、伊丹空港の側にあった在日韓国人(または在日朝鮮人)たちの居住地。書類上の事実としては、本来国有地で会った土地を伊丹空港の滑走路建設のためにやってきた在日韓国人を始めとした労働者が不法占拠して出来た街であるけれど、でもそこには戦争の影があり、当然のように差別があり、それらに対立しながらでもなんとなく緩く受け入れ合う空気があり。 この映画の不思議なところは。環境として明らかに差別のある世界であるにもかかわらず、映画の中で直接差別が描かれるのがとても限定的だということ。在日韓国人たちに対する差別は明らかにあるのだけど、この居住地の中では、在日韓国人も、2世も、韓国からの移民も、日本人も、お互いを違うと認識しながら違うと受け入れつつ一緒に生活していて、その中では違いはあっても差別はない。それがねえ、なんかとても良くて。結局は差別というのは一方通行なんだよなあ。 色んなことが起きる慌ただしい映画だけど、お父さんお母さんのキャラクターが全体を締めていて、脱線して暴走しそうな流れも最後には落ち着く。なんかなあ、その感じがすごいいんだよね。必ずしもハッピーではないかも知れないし、これはフィクションではあるけど、でもこうしたことがあったというのは事実ではあるわけで。その生活がとても丹念に描かれてて、本当に良い映画でした。そうなんだよ、不安定に見える中にも平和や幸せというのはあるんだよ。たとえ外からは見えなくても。

ちなみに。

一番好きなシーンは、大泉さんと「タワシ」が、長女を巡って飲み比べをするところ。聞くところによるとここは本当はもっと早く終わるはずが、監督の意向でずっと回し続けた結果、あんなことになったとのこと。2人の様子から、お代わりが出てくるタイミングまで完璧な長回しでした。面白かった。 一番好きなキャラクターも「タワシ」さんでした。とにかく不幸な役回りでしたが、ほんと良い味出してて良かったです。

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映画「バーフバリ 王の凱旋」

maxresdefault.jpg 先月29日に1作目「バーフバリ 伝説誕生」を見て(Amazon Videoで100円でレンタルしてた)、その続編となる今作もレンタルしていたのですが、なかなか見るタイミング見つけられず今日になってようやく見ることができました。前作の最後、どうしてそうなったというエンディングからずっと気になっていた、そのすべてが明らかになってスッキリするようなしないような。事情がすべてわかった上でそれでもなお思う「どうしてこうなった」。あの強くて優しくて格好良かったバーフバリ(父)がなぜ。 ……なんというか、完全に魅せられてる人間のコメントですね。。 映画についてはもう至るところで語り尽くされているので、今さらなんか書く必要はないんですけど、でもねえ、なんか書きたいじゃないですか。喋りたいじゃないですか。この映画見たら。だから寸評なんか知らないけどとにかく感想を書きたいんですよ。

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