Movable Typeに望むこと。

MovableType4のライセンスに関する、とあるWEB制作者のエントリが波紋を広げてます。
まぁ詳しくは、CHEEBOWさんのエントリらへんを見ていただきたいわけですが。

MT4の発表が行われて、価格が上がったことに驚いた人や、機能が増えてわくわくしちゃってる人や、プラグインの仕様が変わっちゃって絶望した! 今までのプラグインを修正する苦労を考えて絶望した! な絶望先生とかいろいろいることと思います。
で、なにげなく、テクノラティでMT4のエントリを眺めていたら驚くエントリに出会いました。
 


正直、同じWEB制作に携わる人間としては、
費用が掛かるということ愚痴の部分に限れば理解できなくもないけれども、
でも、ソフトの機能とライセンスとを考えれば、僕は適切な料金だとも思うのね。
複数のブログを管理する、本格的な商用/企業ブログを、
この値段で構築できると思えば、別に高くもない。

ああ、企業が出せる金の話をしてるわけじゃないですよ、
ウチの会社はここまで出す余裕は現状ないけれども、
でももし本気でやるんなら、社長を説得できる範囲内の額だと思います。

それに、プロであるならば、相手の予算に合わせて、ソフトを用意するのは当然ですしね。
それは予算や、機能、仕様や、規模との折り合いであって、
MovableTypeを非難するのは筋違いも良いところです。
ソフトを介した、“取引先”に対して、行える発言じゃないですね。プロとして。


そういうわけなので、
僕はラインセンス設定は適切であると思うけれども、
そう思いつつ、(WEBデザイナーではなく)個人ブロガーとして率直に言うと。

MovableTypeは、機能を増やさない版もリリースして欲しいなぁと。
ベースは、リッチなバージョンと同じで良いのだけど、
例えば、複数ブログの管理とか、サイトを丸ごと管理するとか、
そう言うCMS的な機能は要らなくて、
ただブログを持ちたい、と思う人もいると思うのですね。

機能を増やすことで、色んなことが便利にやれるようになり、
例えば僕みたいにある程度やれる人にとっては、ワクワクする部分もあるけれども、
もっと分からない人にとっては、UIのフレンドリーさと反比例的に、
敷居がどんどん高くなってるような気がする。
なんだろな、ちょっとしたものを作りたい時に、ちょっと使える…
そういうものではもうないよね、っていう。
システムとしてがっちり作り込む必要があるような、そんな第一印象でした。


WordPressは色々と上手く作ってあるけど、
やっぱり内容は、MovableTypeに及ばないと僕は思うし(もちろん好みの問題もある)。

ここで、もっとライト版な、個人ユースをターゲットにしたものを出したら、
きっと、多くの個人ブロガーが、機能の増強よりもワクワクすると思うのだけど。
まー…ちょっと無理だろうなぁ。コスト的に。

その辺の、好きだけど100%愛してると言えないジレンマが、
今回のバージョンアップにはあるなぁと思っている。