プロダクトに関係ない仕事が増えるのはストレス

プログラミング・コーディング




つまり

趣味でもコード書くエンジニアが多いってのはそういうことだぞ。
仕事じゃなかなか書けないんですよ……おかしいよね、技術職なのにね……




エンジニアの仕事の話。


以前勤めていた会社に復職してから早いもので1年半が経ちました。復職した当時は僕より若く知識も技術も経験すらあるエンジニアが在籍していて、社長を除くと2人しかいない開発部で上司と部下のような感じで働いていました。年上でかつシフト制とはいえ不定期に出社してくる部下に対して辛抱強く付き合ってくれたと思います。まあ、2人しかいないからイラつくことがあったにしても仲良くやってくしかなかったのかもしれないけれども、割と上手く行ってたと思います。


で、その彼が昨年末で転職することになって、開発部のマネジメントをする人間がいなくなってしまいました。それまで僕は「部下」という立場もあり、仕事の大部分はコーディングとレビュー。自分のタスクに関連する部分についてのみ必要に応じて要件定義や仕様確認も行う、そんな感じの緩い働き方だったんですけど、上司がいなくなっちゃったんで必然的にその仕事もカバーすることになりました。正社員ではないし特に肩書きはないけど、付けるとするならマネージャー代理。経験豊富な人が入ってきたらその人に譲りますということで話は付いてるけど、実際問題、滅多に入ってくるもんじゃないので、代理なんかないようなもんです。

一番大きく変わったことは、誤解を恐れずに書くなら「社長の面倒を見るお仕事」が追加されたって感じですかね。タスクとして切り分けられる前のアイディアだとか疑問、相談、調査依頼、そういったものに対して対応し、必要ならタスクに切り出して要件定義していく、そういうのが業務内容に入ってくるようになりました。入るっていうか、時間の半分以上がそのために割かれてます。しかも状況によっては外注と打ち合わせをして進捗管理をする、なんてのも入って来ます。ますますタスクが進まない。誰かやってくれって思います。誰も出来ないしそんなのに金払うわけにはいかないので僕がやるしかないんですが。それがねえ、すんげーストレスなんですよね。

世のエンジニアの大抵の人が感じてる不満ですよね。コードを実際に書くのは最後の最後で、仕事のほとんどは要件定義みたいな人もいるでしょうし、先日某所で書かれてた某開発大手の話でも「エンジニアの主な仕事は下請けの進捗管理」みたいな話がありました。そういうのってコードが書けるかどうかは関係なくて割と専門職だし、進捗管理のポジションか部署作って分けた方がいいんじゃねえの、何なら技術職の雇用止めて育成も止めて教育コスト下げようぜとか思ってしまうんですが、なんでかエンジニア職ってそういう感じですよね。もっとコード書かせて欲しいのに。

僕も「前世」ではマネージャーだったので同じようなことをやっていたはずなんですが、その時は仕事のやり方が未熟で要件定義や設計に費やす時間が少なかったのでこういうストレスを感じることがありませんでした。だからむしろ今の方が正しい仕事のやり方ではあります。だけどなー。非技術者にわかるように専門的な知識を解説するとか、気持ちは解るけどすぐに実現するのは難しいからと諭すとか、そういうのの繰り返しはしんどい。オマケに期待してた外注(上手く行けばマネージメントも任す話だった)が蓋開けてみたら仕事の進行が下手すぎて3ヶ月弱で契約解除されちゃうし、代理が取れる気配が一向にない……交渉して少し給与上がったのがせめてもの救いかなあ。


昔と違って「この会社で頑張る」みたいな気持ちもさっぱりないし、そういう意味では昔よりはストレスマネージメントは上手く出来てるとは思うんですけどね。