JavaScript エラー「Uncaught SyntaxError: Unexpected end of input」への対応

記録されたエラーは下記の通り。

"message": "Uncaught SyntaxError: Unexpected end of input",
"file": "",
"lineNo": 1,
"colNo": 158,
"stack": "SyntaxError: Unexpected end of input",
"user_agent": "Mozilla/5.0 (Linux; Android 7.1.1; OPPO A79; Build/N6F26Q; wv) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/46.0.2490.92 Mobile Safari/537.36 SogouMSE,SogouMobileBrowser/5.6.0"


このエラーは一般的にはコーディングのミスで発生するものです。例えば閉じ括弧を付け忘れたとか。

Uncaught SyntaxError: Unexpected end of inputというエラー

でもこのエラーは長く安定して動いている(はずの)スクリプトで生じていて、十分にチェックしてもそのての文法ミスは見つかりません。しかも毎回記録されるわけではなく、何か特定の条件が重なったときにだけ記録されるようです。もし閉じ括弧の付け忘れなら、毎回エラーが記録されるはず。

致命的な問題にはなっていなさそうだけれど、気持ち悪いので調査を続けたところこんな情報が。


analog_MultiMeter: JSON.parseでハマった

原因
ChromeのJSON.parseは、空文字が入るとおかしなことになるらしい。 JSでは空文字列はfalse性を持つので、上記の対策で通るという事。

そのエラー発生は良いとしても、JSON.parse()のエラーでなくてEnd of Inputなんてわかりづらいエラー、それもHTMLの1行目なんかに出るのが悲しい。



なるほど。

ChromeのJSON.parse()に空文字を入れるとエラーになると。エラーログからでは具体的にどのJavaScriptファイルでエラーが出ているのかわからないし、そもそも1行目のエラーとなっていて問題の特定が難しかったけれど、幸いサイト内で「JSON.parse()」を使っている部分は限られていたので、そこを改修。

もともと発生頻度の低いエラーなのでこれで効果があるかどうかは不明だが、しばらく様子を見たいと思います。


ちなみに僕が見た環境での「JSON.parse()」は、こんな感じで使われていました。

function (error) {
var obj_error = JSON.parse(error);
}

どこかで生じたエラーをキャッチしてエラー処理を行う的な感じの部分。errorはエラーメッセージを格納するようでPHPとの連携がある部分なんですが、コードを追っていくとどうやら、一部の古いコードで例外は投げるがエラーメッセージは投げない、という処理がなされている模様。それがJavaScript側に渡され、空のerrorが作られ、それを JSON.parse() しようとしてエラーが出る……みたいな流れ。

そう考えると悪いのはPHPのコードの方なんじゃないのという気もしないでもないけど、だとしても空文字に対する処理は必要だし。とりあえず解決したっぽくて良かった。