​​職場での同僚の愚痴

こっそり上司の悪口1


職場で、同僚の愚痴を聞かされることがよくあります。あいつはいつもこうだ、こうしたらいいのに。僕はバイトという立場なので、社員同士の愚痴にはあんまり踏み込まないのですけれど、そういうのを耳にしながらいつも思っています。


なんで直接本人に言わないの?




愚痴を言っている人のパーソナリティの問題でもあるし、意見を言い合って問題を解決していく雰囲気が醸成されにくい会社の問題でもあろうと思うのですけど、日常抱えている同僚への不満は、定期的に行われるミーティングまで溜めておく、もしくは相手が大失敗して叱責出来る時まで我慢しておくというのが普通になっているように見受けられます。相手に何かを要求する、話し合って改善策を見つけるというのは、相手と喧嘩になる可能性もありなかなかエネルギーを使うことではありますが、でも仕事なんだから。見つけた問題点は、見つけたその時に解決を図らないと上手く解決出来ないでしょ?

月1のミーティングを待って、「この間、こういうお客様がいらっしゃったときの、君の言動にはこういう問題点があって」とか言い出したところで、そんなの本人詳しく覚えているわけがない。愚痴を言うのは良いんですよ、そういうのが好きな人はいます。それに愚痴の対象が例えば会社だったら、今すぐ解決するのが難しい場合もあるでしょう。給料が安いとかね。でも解決可能な問題について、解決可能な環境にいるにもかかわらず、積極的に解決を図らず愚痴で溜飲を下げるのは、仕事として意識が低いよなあと思うわけです。


僕は仕事の上で感じた不満や改善点は割と何でもすぐ言葉にして伝えるようにしています。人と喧嘩をするのが好きなわけではなくて、単純に、よりよい仕事をするのならすぐに伝えてすぐに解決しないと上手く解決出来ないと思っているからです。ただし、伝え方には気を遣います。リクエストに対して前向きに捉えて解決に協力してくれる人もいれば、自分のやり方を否定されるとすぐ感情的になってしまう人もおり(愚痴で終わらせるタイプは後者に多いように思います。自分も言わないし人にも言われたくない)、特に後者は言い方を間違えると職場の雰囲気に影響します。難しい。

逆に自分が指摘されることもたくさんあります。僕自身は年齢は重ねているけど業界ではまだまだ新人なので、知らないことや出来ないこともたくさんあります。僕が気が付かなくて、大学生が気付くこともたくさんあります。相手が間違っている場合もあるからすべてに従うわけではないけれど、指摘は素直に受け入れて咀嚼し、必要を感じれば自分のやり方を変更します。そういう周囲からの指摘に対してウェルカムな態度を維持しておくと、何かミスをしたときにすんなり指摘してもらえます。周りからの指摘に対して、高圧的な態度を取ったり、感情的になったりすると、指摘をもらえなくなっていきます。それは自分にとって明らかに損ですよね。

最初に書いた「意見を言い合って問題を解決していく雰囲気」というのは、すべてのスタッフがそれを目指していくことで自然と醸成されていくものだと思うんですよね。責任者だけが意見を言う、社長だけが意見を言うという環境では他の人間はいつまでも指示待ちで、自ら改善していくことが出来なくなります。結果、改善点があっても改善が遅れる。1つの変更にいくつものハンコが必要な大企業ならともかく、その場で決定しその場で実行出来るような小さな組織でそれが出来ないのは致命的です。


……と書いているこの文章にも割と、「解決を諦めて愚痴だけで済ます」側面があることは否めません。会社の運営は社員が行い、バイトは社員の指示に従って業務を遂行するという立場なので、僕が会社について意見することはとても難しく、確かに諦めてはいます。しょうがないよねーそればっかりは。僕には変えられません。ただ会社のことについては諦めているけど、自分の部署の様々なことについては、周りのスタッフと話して常に変更を加えています。そういう意味では柔軟に発想出来る大学生は頼りになるし、必要なら意見を集約して上に伝えることもします。

出来ないことは仕方が無いけれど、出来ることはやっていこう。

そういう姿勢はやっぱり大事ですよね。真面目に仕事のことを考えるのなら。同僚の仕事のやり方に不満があるなら、今すぐ伝えに行くべきだと思います。愚痴ってる場合じゃないんじゃないかな。