【読書中】ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち

ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたちブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち
酒井 泰介
日経BP社 2006-07-20
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パーミションマーケティング」と同じく河野さんが薦められていた本

【読書中】とあるように、まだ読んでる最中なんですけれども、話の始めからずっと思ってることがあるので書いておきたいと思います。



本書の「ブログ」という単語は現在では全て「Twitter」に置き換えることができる

本書に書かれていることはマーケティングとしては非常に納得できますし素晴らしいのですが、どことなく古めかしさがつきまとってしまいます。何が原因なのかな、と考えるに、クチコミやマーケティングのキーとしてブログを挙げ、そのメリットを主張しているから、で、

  • 誰でも参加できる
  • コメント欄のやりとりなど全てが公開される
  • 簡単に頻繁に更新できる

と言った本書で挙げられているブログのメリットは今や全てTwitterで代替可能だからなのだろうな、と思い当たりました。現代に当てはめてみると、全てブログよりTwitterのために使われている表現です。

そういうわけで、今ブログの有効性を訴える文書を読んでもいまいちピンと来ないというか、その考え方が大事なのはわかるけど使うのはブログとは限らなくね?と思ってしまったりとか。脳内変換して読んでますけども。



ただし、ブログよりTwitterの方がツールとして優秀、というつもりはない

ブログとTwitterの間には決定的な違いがあります。

それは、ブログは「ブログ」という1つのメディアの形式であり、様々なサービスを含む大きなカテゴリの名称です。対してTwitterは「Twitter」という名前の1つのサービスであり1つの企業であり利用するにはそのサービスに登録する必要があります。それが何を意味するかというと、ユーザーの拡大速度に限界があるということです。

マーケティングツールとして考えた場合、そのツールを通して潜在顧客の何割にリーチ出来るのか?というのは大事な話でして、ブログならWebを見る人の殆どが閲覧するのに対して、TwitterユーザでもないのにTwitterをわざわざ眺めに来る人というのはあんまりいないと思いますし、必然、Twitterユーザーだけがマーケティングの対象と言うことになりがちな。

何年か経てばさらにユーザーが増えてそうしたジレンマは解消されるのかも知れませんけれども、Twitter万能説の泣き所は要するに「それ誰が見るの?」であってツールの良さの問題ではなく(セカンドライフと同じです)、今現在の時点で言うと、Twitterユーザー以外にPRするという目的であれば、ブログやそれに類するページでの定期ポストは十二分に有効な手段だろうなと思うわけです。

ひょっとすると今後も棲み分け、と言うことになるかも知れませんけれどもまぁその辺の「先の話」については僕はよく解らないので適当に「わからないんですけどね」と逃げておきます。いやー何年か後の話なんてわかんないっすよ、マジで。



本書の具体的な内容に対する感想は、また読了時に書きたいと思います。