「言い合いのあと、尾を引かない」

彼女の人と一緒に住み始めて約2年が経ちました。

大学進学を機に「1人で暮らしたい」という思いで実家を出て以来、「誰かと一緒に住む」ということを長らくしていなかったおかげで随分と色々手こずりましたが、最近はそれでもわりと慣れてきたのかなという感じはあります。もともと1人でいるのが全然苦にならない、というかむしろそれが好きな僕にとっては結構希有なことかなーと思ってたりもします。



ただですね、なかなか上手いこといかないなーということもありまして。


実家に帰ったりなんかして両親がしょうもないことで意見の不一致を見て軽く言い争ったりしたときなんかに、2分後には普通の雰囲気に戻ってるのはいったい何なんだろうかと。凄く不思議に思うわけです。子供の頃はそれで別に普通でしたけど、今見るとなんかもうマジックかなんかなのかと。

それが「年季」ってもんだっていわれればそれまでなんですけど、なかなかね、ちょっとした言い争いのあとそんなもん無かったかのようにすぐに元に戻るのは難しくてね。なんというか片方が気にしないようにしただけじゃダメで、両方がまぁそれはそれみたいな感じですよね。

性格的なものもあってそうじゃない人もいるんでしょうけど、なんかね、そういうのっていいなって思いました。



「喧嘩をするのが嫌だから喧嘩しない」だと確かに喧嘩はなくなるかも知れないけどもあんまり良い方向に行かないと思うんですよ。喧嘩するのは仕方がない、と。それよりもむしろ喧嘩の仕方とか、喧嘩の収め方とかの方でなんかやった方が結局は落ち着くよねという。でも性格的に僕は「上手く喧嘩できない」んですね。なんかね。気持ちの切り替えも下手だしねぇ。

そんなの考えてやっていたことじゃなくてやっていく中で作っていったリズムでしょうから、目指すもんとかではないような気がするんですけど、言い争いを忌避し続けて表向き仲良くてもなーというのもありつつ、かといってことある毎に言い争っていく中で築く信頼関係とかも僕にはしんどくて、何となくこの辺にいると楽だよね的な距離感を模索したいなぁと思っています。



まぁ人生は長いってことでしょうかねぇ…

両親だってもう40年くらい一緒にいるんだもんなぁ。