駐車場が新しくできるとなんか悲しい

京都の街中に駐車場が少ないのは今さら言うことでもないんだけれども、だからといって古い家を壊したあとは全て駐車場になれば良いかって言うと全然そんなことはないと思うんだよね。実際、今やそこら中に駐車場があるんだけど。


先日も麩屋町押小路のお好み焼き屋が取り壊されて、改装かなとか思ってたら結局アスファルトで真っ黒に塗りつぶされてチェーンの駐車場が出来てもの凄く萎えた。あの家にいた可愛いゴールデンレトリーバーはどこに行っちゃったんだ。お好み焼き屋でありながらスナックでもあるという謎な味のあるあの店はもう戻ってこないの?


確かに街中に駐車場があると便利かもしれんよ。お目当ての店(例えば三条のよーじや)があって、その近くにパーキングがあれば、車で来やすいかもしれん。んだけどもさーそんな安易なことをやってると結局そこら中駐車場だらけになって、店は三条とか寺町とか新京極とか大きな通りだけになっちゃって、本来の京都と言うべき中身の方は空洞化していってしまうばっかりだと思うんだよね。

そんなんでいいんかと。

最近流行りの路面に店舗を配置したオシャレなマンションとかの方がまだマシだ。


十分な駐車場を用意できない京都市は、そうした情勢に対して大きな事を言えないのかも知れない。そうかもしれないけれども、でも街の景観とか雰囲気とか考えるとかなり憂慮すべき事態じゃないのかな。そりゃ、駐車場にすれば安定的に収入を上げられるだろうなと思うよ。僕も自分で土地持ってたらそう考えると思う。でもさー…そういう安易な利益じゃないところで頑張って街作ってきたんじゃないのかね?だからこそ、実際ただの大きめな地方都市にしか過ぎない京都に、少しでも「京都らしさ」を残すことに成功し、なんとか財政成り立ってるんじゃないのかな。

京都の未来のために、街中の駐車場建設は規制すべきだと思う。

加えて、街の中心部にはパーク&ライドを実施しつつ(週末だけでも。あ、許可車は除く)、財政が許せば近隣に大がかりな駐車場を建設(予算がなければ土地だけ確保して建設を許可)して、駐車場の需要も減らすべき。


今のままだと本当に、街中駐車場だらけになっちまう。店舗と住居のバランスが京都の街中の雰囲気を作っているというのに…駐車場ばっかりになってしまったらなんだかもの凄く本末転倒じゃないかなぁ。