毎日新聞のアレ…新聞記者はもう少し自社にキレたらどうか。

まぁ、個人的にはネタはネタとして見てやれよって感じだったんだけど、
発行元が削除するって言うなら別に止めない…てか、前衛ってのはそういうもんだw


で。

この件に関する毎日新聞の見解は、現在のところ以下の通り(抜粋)。

毎日新聞社:「WaiWai」問題で処分 – 毎日jp(毎日新聞)
毎日新聞社は(中略)処分とした。

(中略)

品性を欠く情報発信となったことを反省し、全面的に閉鎖することにした。

(中略)

社内調査に対し、記者は「風俗の一端と考え、雑誌記事を引用し紹介したが、引用する記事の選択が不適切だった。申し訳なかった」と話している。同コラムの執筆を記者に委ね、編集部内での原稿のチェックが不十分で、編集部に対する上司の監督にも不備があった。

(中略)

インターネット上には、今回の処分とは全く関係のない複数の女性記者、社員個人の人格を著しく誹謗(ひぼう)・中傷する映像や書き込みが相次いでいる。毎日新聞はこうした名誉を棄損するなど明らかな違法行為に対しては、法的措置を取る方針でいる。

 また、毎日新聞は今回の対応が妥当だったか、社外の有識者でつくる第三者機関「『開かれた新聞』委員会」に見解を求めることにしている。


全文はリンク先で読んでくださいな。
処分の内容と、事情説明と、


まとめると。

  • 外国人ライターに丸投げしたらとんでもないことになっていた。
  • 品性を欠く情報発信となってしまったことを反省し、削除した。
  • 該当ライターおよび監督者を処分した。
  • 処分した人間以外は無関係なので、関連して誹謗中傷しないで欲しい。
  • ひどい場合には法的に対処する。
  • 一連の問題の対応については、第三者機関に判断を仰ぐ。

こんなところでしょうかね。

責任範囲の設定としては適切かな、と思います。
社の方針であったわけでもないし一記者の不祥事に近いからね。


しかしまぁそれはそうなんだけど、気になるのは…

自社のクレジットで“報道”した件についてコメントがないこと。
閉鎖はそれでいいけど、洒落ですますんじゃなくて真面目にやるんなら、
言われなき書かれ方をした人に対して何かあるんじゃないのとか思う。
少なくとも上記記事内では、本社は無関係って感じだけど。

問題と本社との関係はまぁ無いけれども、
記事で取り上げられたことと本社は関係があるような。
この書き方だと、たとえばどこかの団体が訴えるとするなら、
外国人ライター個人に対してしてくれ、っていうように読める。
そりゃそうだけど、結果として許可してたわけだからなぁ。
はいそうですかとはいかないような。



あと、第三者機関。

第三者機関の連絡先は、

ご意見は、「開かれた新聞」委員会事務局(電子メールt.media@mbx.mainichi.co.jp、ファクス・03・3212・0825)へ。

とある。

で、このFAX番号でググるとわかるんだけど、
これって、毎日新聞大阪本社「みんなの広場」係と同じなんだよ。

全国新聞社への投書、投稿先、一覧表(関東地区) – fwapy???風ノ花 – Yahoo!ブログ

つまり、第三者機関に意見を送ったつもりでも読者投稿と一緒に処理されるわけだ。
そのどこが第三者機関なのか、ものすごく謎。
自社内に、“有識者(笑)”集めて座談会を開きますよってだけ。

こんな感じで。

特集:「開かれた新聞」委員会・座談会(その2止) 事件報道は冷静な目で – 毎日jp(毎日新聞)
◇委員会メンバー
柳田邦男委員(作家)

玉木明委員(フリージャーナリスト)

田島泰彦委員(上智大教授)

吉永みち子委員(ノンフィクション作家)

◇毎日新聞側の主な出席者
朝比奈豊主筆▽菊池哲郎取締役▽伊藤芳明東京本社編集局長▽倉重篤郎同編集局次長▽河野俊史同編集局次長▽磯野彰彦同デジタルメディア局次長▽小松浩政治部長▽逸見義行経済部長▽小川一社会部長▽広田勝己地方部長▽渡部聡写真部長▽吉田弘之外信部長▽岩松城西部本社報道部長▽冠木雅夫「開かれた新聞」委員会事務局長

おいおい。
横綱審議会じゃねーんだからw

「みんなの広場」係が検閲したメールとFAXを持ち寄って、
ま、問題なかったんじゃない?っていうお墨付きをいただくための機関かい?


で、結局、全然大丈夫じゃなくて、
やっぱり矢面に立ってる記者が叩かれんだよね。



さっきのライターと担当記者に責任取らせて、問題全体OKだろな対応、
そしてその問題のうやむやにする態度、
記者がストレスを与えられてるのは、ネットの泥臭さだけじゃなくて、
あなたの親会社が社会に適合できてないせいもあるんじゃないの?

社会問題を切りさく筆を持ち、プライドを持って仕事をしている人ならなおさら、
自身の勤める会社や、同業他社についてもう少し怒ってもいいと思うんだ。
社会を変えるのがマスコミであり、その実働部隊が記者なのであれば、
マスコミを変えられるのも記者じゃないの?
今のままじゃ、ただのスケープゴートじゃんか。

なぜ、多くの記者はその実態に対して黙っているようにしか見えないのか、
多くの記者が日常筆を尽くして書いている様々な見解から考えると不可解過ぎる。
選挙の時の、棄権と同じじゃんか。
個人は思ってるけど、雇用されている立場は弱いってことか?
そんなんで、社会なんか変えられるのか?



記者個人や、記者クラブ、各労組はもっと怒ってもいいはずじゃないの?

少なくとも情報面で、マスコミがいないと社会は成り立たないんだし、
社会を支えている大事なリソースだと思う。
だからこそ、もっとしっかりしてくれよ。
企業の方にはもう期待できないから、末端から何とかしていこうぜ。マジで。