常識を疑うのだ。

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IDEA*IDEAの書評から。

すでにベストセラーですが、良い本だったのでご紹介。こういう本は大事な人にあげようっと。

さて、芸人の島田紳助さんの本です。彼がサイドビジネスを展開する上で気をつけている点がこれでもか、と書かれています。彼の深?い思考に触れることができ、一気に読ませていただきました。
 

田口さんも取り上げてはるこの言葉で思うことがあったので少し。

  • 業界で成功している企業はほんの一握り。失敗している企業がほとんど。つまり業界の常識っていうのは「失敗している企業の常識」なんだよ

  • 業界仲間のアドバイスはなんとなく盲目的に聞いてしまうもの。「この業界じゃこれが当たり前なんだよ」はやけに説得力があったりしますが、そこから疑わないとうまくいかない、という主張です。論理的かつ、説得力あるアドバイスだと思います。


    僕の勤務している会社は、以前は対面の小売りオンリーでやって来た会社。
    商品を店に陳列し、客がそれを見て手に取り購入する…そういう形態で商売をしてきました。
    業界全体がWEBを利用したビジネスに傾いていき、それに力を入れると言うことで採用されたのが僕。
    今では実店舗のビジネスはほぼ破綻していて、WEBがそれを補っている。

    そういうわけなので今の会社で言われる常識は、
    実店舗による小売りをベースにしたものであることが多い。

    確かに、実店舗とWEBでの販売とで共通する部分もあるし、
    それは僕にとって圧倒的に欠けている経験/知識でもあるから、
    誰かが何かを言っているときは興味深くも聞くのだけど、
    同時にそうした常識に縛られすぎているな、と思うことも少なくない。


    例えば…

    実店舗では、客が実際に店舗を歩いて順々に見ていくわけだから、
    ものによって見えやすい場所/見えにくい場所というのが存在する。
    書店で言えば入口を入ってすぐの所に平積みされているものが一番目に付きやすく、
    次に入口の特集コーナー、各島の平積み、各島の面出し、各島の棚…というような感じで、
    客の注目度は下がっていく。

    でも、WEBにおいては…TOPページですらいつもアクセスしてもらえるか定かでない。
    僕がAmazonで買うときは、大体がGoogle経由ないしはブラウザからAmazonへ直で飛ぶ。
    まず検索ありきで、面出しなんかひとっつも見ない。
    欲しいものが買えればいいし、オススメはおまけくらいでしか見てない。

    WEBにおいても、オススメや注目を上げることが重要ではあるけれども、
    実店舗のそれとは比べものにならないくらい優先度が低い。
    商品リストの1番目にあろうが、2番目にあろうが、本来はそれほど差がない…ハズ。
    検索システムがきちんとしてれば。


    まぁこれは一例だけど、島田紳助さんの言葉に沿って言えば、

    実店舗での営業は現代では失敗していて、会社における常識は失敗したビジネスの常識なんだ。

    そう感じることも少なくない。

    相手が僕に対して分かってないなーっていう態度を取って見下してるとき、
    いや、ていうか、だからダメなんじゃね?とか。
    言うかどうかは状況と相手に依るけど。



    …何はともあれ、読んでみるか。うん。

    ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書 し 4-1)ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書 し 4-1)
    島田 紳助
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    あ、あと、idea*ideaの画像を見て、
    これから本を読むときはpostitを持って読むことにしよう、と思いました。
    大体、読んでるときは色んなことを考えたり発見したりしてるのに、
    いざ読書感想文を書く段になると、そういう感覚しか残って無くて、捜すのが大変なので。

    見た感じ色んな色が使われてるけど、色の使い分けなんかはどうしてはるんだろう?