東京のただひとつのメリット。

あ、もの凄くフラッシュアイディアなので、
取り立てて熟考も検証もしないメモ書きですが。


東京である、ただひとつの理由は、そこに沢山が人がいることだ、と思った。


東京と京都でDJイベントをする、またそのカルチャーを支えるのは、
結局のところ、そこに多くの人間がいるということなのではないかと。

もの凄くアングラな音が好きな人の比率、
それが例え東京と京都で変わらなかったとしても、
単純に東京には何倍もの愛好者がいる。
総人口で考えると…“東京圏”で言えば、
まぁ、5倍はいるだろう。

計算が単純すぎて恐縮だけど、
競争率を考慮しないような実験的なイベント
(ないしは、一部で知名度が非常に高いゲストのイベントなど)の場合、
愛好者の数は、そのままイベントの入りの人数になるし、
京都で、興業が成り立たないジャンルのイベントも、
東京では十分に成り立つ可能性がある。

それはすなわち、
実験性を受容する器の大きさ、を意味しているのだと思う。


別にDJイベントに限らなくても、他のことでも。


ビジネスにしても。


池袋駅に牛乳バーが出来たみたいだけど、
ビールもコーラもビン入りがおいしい――。そんな「ビンファン」は少なくない。でも、ビン入り牛乳やコーヒー牛乳は宅配や、一部の駅売店や銭湯でしか見かけないようになった。それが、JR池袋駅北口を出てすぐの「牛乳バー」で飲める。日本酪農乳業協会のアンテナショップとして2007年4月26日にオープンした店だ。
 
こういうのも、東京以外で採算が取れるか?って言われたら…どうなんでしょう。

東京に出すから、採算もとれるし、
メディアに取り上げられてアンテナショップとしての役割も果たせる…のかな。


mixiオフとか、Twitterやblog繋がりとか、そう言うことでも同じ。

よく、それでリアルにも繋がって…と書いているブロガーが多いけど、
まぁ繋がってるのは、東京なんだよ。
そこに沢山人間がいて、ビジネスがあり、機会があり、
そう言う場所に一緒に暮らしているヒトが、繋がっているだけで、
全国の人間を繋げているわけではないし、
繋がっている実感のためにオフラインが必要なのは、
本当は、web技術としては片手落ちだよな。


ああ、批判じゃなくてさ、

要するに、東京はそこに多くの人がいることで成り立っているのだよね、という。

ただそれだけの、感覚。

人が大勢いるのはホントに鬱陶しく感じるけど、
でもそれがないと、いろいろな物が支えられないんだよね。
それを支えていく器のでかさが、東京という存在にはあるなぁと思った、思っている。




ちなみに…
東京に引っ越して、一時的に帰ってきた人によくあるのだけど、
一生懸命、東京の話をするよね。

地名や、店の名前を出して、そこがどれくらい良かったか/良くなかったという話をね。

でもさ、東京に住んでないヒトは、
実はあんまり、東京に興味がないんだよ。
大体、わかんないしね。
僕だって、大体の地理くらいしかわかんない。

東京と、その他を比べることも良くあるよね。
でもそれは、僕らにとっては優劣ではなくて、違いだから、
それを言われても返す言葉がない。

久しぶりにあって僕らが聞きたいのは、
君たちが暮らしている街の話ではなくて、君たちの話、なんだよね。


不思議なことに、複数の友人に共通してある特徴なんだよなぁ。
東京以外のところから来てるヒトにはその傾向、あんまり無いんだけどなぁ。


僕が今まで暮らしてきた街は、地方都市ばかりで、
それ単体では存在できない(メディアなど東京に補完してもらっている部分も大きい)けど、
東京はそれ単体で完結できる、
ないしは、そう幻想させる場所なのかもなぁ、とも。