『OVERCOMING ツール・ド・フランス激闘の真実』を見てきました。


昨日は、京都、CLUB METROで行われた映画の上映会に行ってきました。

あ、映画の上映会って言うか、つまりあれだ、
『メトロ大學』なんですけど。

メトロ大學ってのは、メトロが不定期に行っている、夕方?のイベントで、
様々な人を呼んで行われる、
『メディア(美術・映画・舞踏・文学…)などより広い視野をテーマにした文化創造と発信の“場”』。
2004年5月に始まりました。


前から知ってはいたんですけど、
なかなか足を運ぶ機械が無くて、今回が初めて。
普段は音楽と人が溢れてるところに、
静かな音楽がかかり、整然と椅子が並べられて、
イベントの始まるのを待つ…
…というのは何とも恥ずかしいもんですね(苦笑)


で、イベントは、baba氏司会進行の元、
ゲストにブラッキーさんというわけで、
なかなかぎこちなくグダグダながらも面白いトークが続き、
そのまま、映画へ。


映画の方は、面白かったです。なかなか。
(以下、日記とかぶるけど)

タッチ的には、ドキュメンタリなんだけど、
なんだかフィクションじゃないのか(決して悪い意味ではなく)というような、
ドラマ的な感じもあって、

ああ、多分、選手との距離感がもの凄く近いからだと思う、

だからといって、取り立てて“ドラマチック”なわけではなく、
むしろ逆にひどく現実的な、でも美しい、
そんな『リアルな形での』ツール・ド・フランスの姿を描き出していました。

僕が好きだなぁと思ったシーンは…うーん。
カルロスかな。

『最高の気分ではないけれど、満足してるよ』

このセリフはなかなか言えないっす。
しかも自分も、エース級の実力があるにもかかわらず、
チームメイトをサポートして、このセリフ。
普通は言えないよなープロ選手なら余計に。

正直、もうちょっと商業的な要素の入った、
PRな感じかなぁ、と予想してたんだけど、
そんなのではまったくない、
地道でしっかりとした取材に裏付けられた密着ドキュメンタリだったので、驚きました。

トークショーで、ブラッキーさんとbabaさんが、
『こういうものが商業ベースにのることが凄い』
とおっしゃってましたが、まさにその通り。
日本でこれやるとしたら、TV番組でちょろっとやるくらいな気がします。
『スーパーテレビ・自転車レース感動の裏側!』とか何とか言って。

自転車レースじゃなく、もっとメジャーなスポーツであっても、
日本では多くはここまで作り込まれないし、当然、映画にもならないな。
自転車文化の奥深さを感じました。
ほんとに。

と、同時に、スポーツという文化への理解度みたいなものもね。
日本では、スポーツはただの娯楽で、文化ではないもんね。
個人的にはともかく、社会的には。
『そんな暇あったら』の対象になるようなものだもんな。
『暇じゃないよ、今サッカーやってるだろ』と言えるような感じだと、
んー…、個人的にはベストなんだがなぁ。


そんなわけで、『ツール・ド・フランス -秘められたアスリートの記録』初日でした。

今日は引き続き、二日目に行ってきます。
今日のお題は、

映画『マイヨ・ジョーヌへの挑戦-ツール・ド・フランス100周年記念大会』。


楽しみです。

イエー。


当日の模様。ブレブレ過ぎて何が何だか(携帯なので)。
右から、baba氏、ブラッキーさん、飛び入り参加のタクヤさん(KAZEの人)。