言葉なんてころころ変わる

サイトのアクセス状況とか、読まれているページとかを見ると、
若干、心配になることがある。
例えばさー自分で思い切って書いた古いエントリが参照されていた場合…
今現在はそのときの考え方と明らかに違っているんだけど、
多分そのエントリを読む人にとっては、それが僕の意見なんだよな、と。
僕側から見れば、それは間違いなく誤解なんだけど、そんなことわかるはずもなく。

かといって、そのエントリを削除したり訂正したりすればいいかというと、
これもまた僕側から見れば、『過去、そういう風に考えていたときもあった』という証拠であるし、
そもそも、膨大すぎて書き直してられないし、
(それなら新しく書いて、トラックバックでも打った方が早いのだ)
そんなこんなでそのままになっているわけで。

そう、人の考えか方なんて、ころころ変わるんである。
僕に限らず。


例えばさー、僕は今、Sleipnirを愛用してるんだけどさ、
実際の話、少し前(2年くらい前かな)まで、Sleipnirにあんまり良い感じを持ってなかったのね。
なんとなく、新しもの好きの奴らが持ち上げてるような感じで、
本当に必要かどうかわからないような機能をたくさん持たせて、
差別化を図って、他のブラウザを卑下してる…みたいな。

僕自身、それらの機能に殆ど魅力を感じていなかったし(無知だったってのもある)、
いやぁ、サイトを見るんなら、DonutPの方が良いよ、軽いしさ、
確かに機能は劣るけどさ、検索とか、使わないよね、なんて言って。

そんなこと言いつつも、どんなきっかけだったか、
ちょうど、Sleipnir2が正式リリースされる直前くらいに、
ふと思って導入してみたら、思いの外便利でねぇ…
今じゃ、検索機能もヘヴィに使ってるし、ブックマークレットも多用してるし、
あろうことか、人に勧める始末。
起動時に(DonutPに比べて)若干時間が掛かるのなんて、
今じゃ指摘すらしない。
それくらい待てよ、みたいな。
(あ、これはメモリ増強した影響もあるんだけど)

で、今度は、以前Sleipnirに対して持ってたような感情を、
ホントそのまんま、FireFoxに対して持ってたり。
そんなに持ち上げるほどメリットあんの?Sleipnirで十二分でしょ、みたいな。

いやーいい加減だなぁ。


『ブラウザ』っていう形のはっきりしたものに対してさえそうなんだから、
コレが、心情とか、好みとか、
それからここに書かないような実生活上の価値観とか、
そう言うことになったら、そりゃもう何の宣言もなく、
一瞬で変わってしまったりするんだろうなぁ。
(もちろん…『信条』はぶれないように生きてるつもりだけど)


友人が、Sleipnir入れたっていうエントリを読んで、
そう言えば僕も昔は…なんて思い返してみたら、そんなことを感じた。


うーん、だからこそ、会ったとき(or 接したとき)に、
相手のことをきちんと見るのが大事なのだと思うけどね。

『思いこみ』は、それはそれでいいんだけど、
もし何も思いこまなかったら、
人と接するたびにその人がどんな人かを構築する羽目になって、
ものすごく面倒だからね、
その思いこみが正しいのかどうなのかはチェックしていかないとね…


と、同時に、
僕自身にとってみても、過去のエントリにいる僕は他人なんだよなぁと。
凄く昔のエントリにコメント書いてくれた方がいて、
返事を書かなくちゃなぁ、と思いつつ、書けていないのもその辺り。

結局、そのエントリを書いた人は『僕』じゃないので、
その人に向けてコメントを書かれても、
それって『僕』に対しては、向かってきてるコメントではないので…
何かを返しづらい。

機会があれば、新しいエントリとして、何らかのコメントはしたいと思いますが。