HIVをベクターとするガンの遺伝子治療、マウスで成功

発想と視点の柔軟性、についてもう一つ。
本日のWIRED NEWSから。

Wired News – HIVをベクターとするガンの遺伝子治療、マウスで成功 – : Hotwired
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に遺伝子操作を加え、マウスのガン細胞を攻撃する「薬」として使う遺伝子治療に成功した。

一瞬、目を疑ったが、確かにHIVらしい。
そんなもんベクターにして…大丈夫なの。。。?と思ったが、
研究者曰く、
『ウイルスの[遺伝子の]80%を完全に取り除いている。
だからこのウイルスには単なる運び手としての役割しかない』

とのこと。へー。

考えてみれば、HIVのやっかいなところは、この繁殖力、
浸透性というか、人間の体との親和性というか、ということろなわけで、
(思うに、細胞を次々癌化させていくような『癌』よりは、悪質ではないのかもしれない)
無害である限りは、最高のベクターである。

それにしてもこの発想。
医学的には、さして驚くような発想でもなく、同じ研究は世界で試みられているようだが、
いや、そうは言ったってアンタ。
業界が変わると、常識も変わるんだろうけど、
にしてもやはり、そういうことだよな。
発想と視点。