【今日のニュースから】PanasonicがTechnicsターンテーブルの開発再開

パナソニックは、米国ラスベガスで1月8日~11日(現地時間)に開催される「CES 2019」において、テクニクス(Technics)ブランドのDJ用アナログターンテーブル新機種「SL-1200MK7」を発表した。グローバルでの発売は2019年夏を予定。地域別の発売時期は明らかにしていない。

Technicsが1972年より販売開始したアナログレコードのターンテーブル「SL-1200シリーズ」は、6世代目の「SL-1200MK6」が生産完了となった2010年まで、全世界で累計350万台以上出荷。今も世界中のクラブのスタンダードとして使われている。

新モデルの「SL-1200MK7」もダイレクトドライブ方式のターンテーブルで、伝統のアナログ音響技術と最新のデジタル技術を融合させて開発。CESにおいてDJパフォーマンスとともに披露する。

TechnicsのDJターンテーブル再び。「SL-1200MK7」夏に発売 – AV Watch

おおー。


まさか9年の時を経て販売が再開されるとは……しかも、ただの再生産じゃなくて新モデルを開発。最近の全世界的なアナログレコードブームがあるとは言え、一度打ち切ったプロダクトをもう一回再稼働するのは大変だったろうに。スゲえなPanasonic。

一応「SL-1200G」「SL-1200GR」というモデルが2016年、2017年に発売されてはいるけど、定価はそれぞれ4,000ドルと2,000ドルなんだよね。MK6は定価79,800円だったから、とてもじゃないけど開発再開とは言えない。いわゆる音響マニアや富裕層向けの商品であって、一般ユースじゃないだろっていう。それが今回MK6の後継だって言うんで、今度こそは再開といって良いんじゃないか。


ただもうそうなると、2010年の生産終了祭は一体何だったのかと……

↓ 2010年10月の朝日新聞記事。「生産は終了したし、後継機開発の予定もない」とはっきりと。

パナソニックは、高級音響機器ブランド「テクニクス」のアナログレコードプレーヤーの生産を今月に入って中止した。45年の歴史がある「テクニクス」製品の生産はなくなり、後継機開発の予定もない。グループ内には「パナソニック」ブランドへの統一の動きがあるため、愛好家らに長く支持されてきたブランドが消える可能性も出てきた。

 テクニクスブランドのレコードプレーヤー「SL―1200MK6」のほか、DJ用オーディオミキサー、ヘッドホンなども今秋、生産を中止。CDや携帯型デジタルプレーヤーの普及で販売が減り、生産体制の維持や部品調達が難しくなったという。

 テクニクスは、パナソニックの前身、松下電器産業が1965年に高級スピーカーに初めて使ったブランド。「SL―1200」シリーズは72年の発売以来、累計で約350万台を売った。同ブランドの今後について、パナソニックは未定としている。

【魚拓】asahi.com(朝日新聞社):「テクニクス」消滅の危機 パナソニック、製品生産中止 – ビジネス・経済


開発再開は嬉しいけど、「混乱させてごめんなさい」くらいは言っても良いんじゃないかと思う(笑)