夏休みの宿題「読書感想文」

Twitterで「「本を読むのはいいけれども読書感想文を書くのは苦手」なよくいるタイプの子供だった」というツイートを見掛けたので。そう言えば僕もそうだったなあ。みんなそうだったんだな。感想って言われても困るよなあ。でも今振り返って考えてみると、僕が書いていた「読書感想文」っていうのは感想文ではなかったよな。

まず書こうとしていた内容が間違ってる。「読書感想文」というからには、それを読んでどんな感想を抱いたかという「私」の話なのに、僕が書こうとしていたのはその本がどんなに面白いかとか、その本がどんなストーリーなのかという「本」の話。本の概要が「読書感想文」に必要なんだとしても比重は「私の感想」にあるべきであって、本の概要の終わりに私が思ったことを添えるようでは本末転倒も良いところ。

で、「読書感想文」を書く上で一番面倒で難しいのが、本の内容を短くまとめるってことなんだよね。そりゃそうだ、プロの作家さんが1冊を費やして書き記そうとしたことを、400字詰め原稿用紙の半分くらいで説明しろって言うんだからまあそりゃ無理だ。筋立てとしては、「こんな話でした」「こんな部分に感動しました」「こうしていこうと思います」で終わりたいけどそのとっかかりが上手くまとまらないから、「読書感想文」がいつまで経っても終わらないという。

小論文のテスト対策だったらもうちょっと違う理論でやるべき何だろうけど、夏休みの宿題としての「読書感想文」なんて、提出してしまえばOKなんだから、考え方をもう少し変えてみたらどうか。つまり本の概要なんて書くのは止めてしまう。どうせ推薦図書から選んで書くんだから他の誰かが本の概要なんて書いてくれてる。もし自由に選択できて「こんな本、先生ぜってー読んでないな」と思っても気にしない。僕らの書く概要で、本の中身が解ったりしない。世界観の設定「親戚の家に引き取られいじめられ孤独な生活を送っていた少年が、ある日を境に偉大な魔法使いへと成長していく物語です」くらいを書いておけば良し。それが終われば、本の中で一番気に入った部分とそれについて何を感じたか、「悪戯を仕返してやる部分が痛快でした」「僕も悪戯し返してやるくらいの強さと遊び心が必要なのかも知れません」くらいを書いておけば体裁は整うはず。書評とかなんとかいうともっとあれだけど、「感想文」なんだからさ。

「苦手」といってもクオリティが上がらないという話ではなく単に手が動かないという話の場合、やり方をちょっと変えるだけで何とかなるってこともあるよねと思ったり。やりづらいことはどんどん避けて行っちゃえば良いのさー


真面目な「読書感想文」対策はこの辺で

読書感想文がいくらでも書ける書き方 – Yahoo!知恵袋