非技術者の友人が僕の転職をどう見ていたかという話

西表安心米のブラックパエリア


まあ、軽い小咄ですけれどもね。

仕事を探しているとなんとなく後ろめたくて飲みに行けなくて(一人暮らしだったら謳歌してたろうけどね)、この間久しぶりに飲みに行ってそこで会った友達とお互いの30代後半の転職の大変さについて話してたらば、「でもイッペイくんは手に職あっていいよなってみんなで言ってたんだよ、オレなんか営業職しかないからさ」とまったくそのままの台詞を言われて、あー。「職がない」よりはマシかも知れないけれども、技術者って看護師とかとは違って資格があるわけじゃないから、実績って言っても在籍してた会社とか参画したプロジェクトとかになるわけで、僕みたいなのは手形にはならんのよね。

自分の中では無職の期間が3ヶ月以上になったら諦めて技術職に戻ることも考えてはいたのですけど、でもそれは必ずしもセーフティネットなんかではなくて、自分の年齢と技術力に見合った水準で再就職する、つまり前の会社に同じ職(社内エンジニア)で雇われるのでない限りは、あとはいわゆるIT土方しか職は残ってないんだという意味合いであり、そうなると夢破れた上に金も時間も無いという状態まっしぐらなわけで、いわゆる「手に職があるから食いっぱぐれない」的なこととはちょっと違う、「餓死はしない」程度のことだよね……というのが僕の認識でした。技術系の企業ではなくプロジェクトと行っても社内プロジェクトである僕にとって、エンジニアとしての僕なんて評価されようがないし、細かい職域どれに当てはめてみてもそれぞれにおいてプロフェッショナルとは言えない。むしろ「制作会社でCSSばかり5年書き続けました」みたいな人の方が僕なんかよりよっぽど有用なんじゃないかな。通販サイトをトータルに見て統括して欲しいとかだったら自信は無くはないけど、それにしたって実績は1個しかないんだし。

「隣の芝生は青い」とは良く言ったもので、僕みたいな底辺エンジニアから見ると、業績芳しくない会社にいたとはいえ、大卒から10年以上営業職を勤め上げたという経歴は、「少なくともオレはこれが出来る」という目に見える実績だよねと思えるのです。僕が「営業職」と聞くと、非技術者の友人がエンジニアを「手に職がある」と見たのと同じように、営業スキルという「手に職がある」状態に見える。営業職は求職者もたくさんいるけど募集もたくさんあるし、経験があればなんとかなるんじゃないの、だから羨ましいとすら考えるんだけど、結果は、東京まで呼ばれた上に1ヶ月間連絡なしという扱いを受けたり、色々大変だったみたい。そんなもんだよねえ。


なかなか手に職って付かないよね、と思う次第です。

資格とかきちんと取っておけば少しは違うのかなあ。