1本50円の大根 ~ ものに値段を付けるのは難しい

今日、八百一本館に野菜の買い出しに行ったらですね、北海道産の大根が1本50円だったんですよ。大根なんてもう季節じゃ無いので、今だとだいたい1本198円とかですよ。酷いときには1本298円なんて時もあります。それが50円。どう考えたって超お買い得。ただね、午後だというのに山積み。あんまり売れた様子が無い。

産地はしっかりしてるし、見た目若干細いのを除けば萎びてるわけでも無く、傷があるわけでも無く特に問題は無いように見えるのですが……でもどう考えたって怪しい。隣で同じように大根を見ていたおばちゃん2人も、

おばちゃんA「大根安いわねえ」
おばちゃんB「あらホントに」
おばちゃんA「でもこの値段……」
おばちゃんB「なにかあるのかしらね」
おばちゃんA「さすがに安いわねえ」
おばちゃんB「止めておきましょうかね(苦笑)」
おばちゃんA「ですねえ(苦笑)」

といった感じで軽やかにスルー。わっしょい。
あまりに気になったのでその辺の店員さんに声かけて聞いてみました。

僕「これってなんでこんな安いんですか」
店員「えーといやこちらは特価品と言うことで」
僕「いやいやいや(苦笑)そういうことじゃなくて」
僕「古いってことですか?」
店員「いや、通常と同じように仕入れたものをお買い得にしてると言うだけで古いというわけでは」
僕「そうですか。ありがとう」

だってさ。疑っても仕方ないし大根欲しかったんで買って帰りました。

結果。

だいたい問題なし。割ってみてもすが入ってるというわけではないし、変色していることも無く普通に美味しくいただける大根でした。ただ、若干固い。そうはいったものの、完全に普段どおりの新鮮な大根というわけでも無かったようです。訳はあった、というべきか。まあ気にならないくらいの訳でしたけどね。


ほんで、思ったこと

産地も見栄えも実際の中身も、普通に問題の無い商品だったのですけど、店がよかれと思って付けた「50円」という価格。消費者としてみれば「安ければ安いほど良い」という面があるのは否定しないけれど、安すぎることで逆に敬遠されることもあるのだなと思いました。相場以下の価格を付けるのは、逆効果になることもあると。難しいよね。そのへん。