mixi関連ニュースで感じてた違和感ってこういうことか

日本最大級のソーシャルイベント:mixi XmasのベルはWindows Azureの上で鳴り響く、大規模ソーシャルアプリの舞台裏 – ITmedia ニュース

SNS大手のミクシィは、11月30日から12月25日まで恒例となったクリスマスソーシャルキャンペーン「mixi Xmas 2011」を開催。同キャンペーンのサービス基盤として、Microsoftのパブリッククラウドサービス「Windows Azure Platform」が採用されている。国内最大規模のオンラインイベントを支える取り組みを、キャンペーンを運営するバスキュール号 取締役 プロデューサーの田中謙一郎氏と日本マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 パートナー&クラウド推進本部 エバンジェリストの砂金信一郎氏に聞いた。


ここ何年かmixiに関連したニュースを読んでどうも違和感を感じていて、その理由が良く分からなかったのですが、上の記事を読んで朧気ながらその正体が分かった気がしました。


違和感がなんなのかざっくり言うと、コミュニティやマイミクの活動状況や新サービスのズレ具合、アクセス統計の推移などを見ている限りそこにエネルギーを感じなくて、どう見てもジリ貧でダメダメなサービスにしか見えないのに、技術者界隈では今でもプレゼンスを失っていなくてサービスを評価している人が多いというそのギャップ。最初のうちは、サービスに用いられている技術の先進性や独自性、エンジニアの意欲など、素晴らしいものがたくさんあるなぁと思っていたのですけど、最近ずっと感じているのは、出来上がりがお粗末なサービスにどんな先進性に富んだ技術が使われてたって、そんなのどうだって良いことだろということ。

mixi Engineers’ Blog


レベルで言うと、スーパーファミコンが出たときに大量に発売された、やたらポリゴンを回転させたり拡大縮小させたりする中身のない量産ゲー。技術のサンプルであったり、参考書籍の執筆のためであったり、大規模環境での技術導入試験のためであったりすれば、それはとても攻撃的で素晴らしい取り組みだと思います。エンジニア個人や株式会社の開発力としては評価できる。でもサービスとしてはそこじゃないよねという。はっきり言って「mixi」というSNSサービスのために技術力を発揮してるとはとても思えない。「mixi」というSNSサービスはとっくに見切られていて、開発の受託とか何らかの製品の販売とか他の業務のために「mixi」をテストに使ってんじゃないの?とか。

サービスとかどうだって関係ねー、俺が興味があるのはいかに技術を選択し素晴らしいコードを書くだけだーという向きであれば、一連のmixiのスタイルはとても好ましいと思うのでしょう。確かにエンジニアの技術力は凄いと思います。でもサービスの運営としては…どうなんすかね。エンジニアの技術力が凄いことは知っていつつも、だんだん無邪気に「おおお、mixiって色々凄いことやってんだなぁ!」とか思えなくなってきました。いやだって実際の話、現状維持に四苦八苦でその技術の先進性に対してサービスの質が伴ってないじゃん。


これ、誰が悪いんだろうなー。サービスのグランドデザイン書いてる人がちょっとアレってことなんだろうかなー。その責任者が入れ替わって、技術力を上手くサービスの質に繋げられるようなプロデュースが出来たら変わるのかな。技術者の人たちはそのへんどう考えているんだろうなー…。せっかく凄い発想でプロダクトを組み立ててもそれに見合う評価がされないことについて、なにか不満のようなもの感じないのかなー