今年のジャパンカップは最終12レースの開催だったんですね

最強馬アーモンドアイ、今年の無敗の三冠馬コントレイル、同じく無敗の三冠牝馬デアリングタクトが参戦し、しかも前評判を裏切らない熱いレースになって大いに盛り上がった今年のジャパンカップ。ライブで見ていなかったので気付いていなかったんですが、ジャパンカップって当然メインレースなのに最終12レース(ただし発送時間はいつもどおり15時40分)だったんですね。メインが最終、それも12レースなんてことがあるのか。知らなかった。

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【レビュー】Sports Graphic Number 1003「日本ダービーの新常識。」が素晴らしい。競馬とそれを包む馬文化に触れて欲しい。

Sports Graphic Number 1003

新型コロナウイルスによる自粛でスポーツメディアはどこも企画に苦労しており、過去の記録を掘り起こしたり、元選手や元監督・コーチによる回顧録を作成したり、プレイバック企画を作ったりあの手この手で記事を制作していますが、さすがに2ヶ月以上続くと限界も見えてきて昔の話はもうお腹いっぱい。もうちょっとなんかないか。

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騎手の体重制限について(TARI TARI第8話から)

TARI TARI 第8話「気にしたり 思いっきり駆け出したり」 最近お気に入りのアニメ「TARI TARI」。 詳しい話は割愛しますが、その中の登場人物の1人に競馬騎手になりたいと願っている女の子がいます。彼女は募集要項に体重制限があることを知り食事制限を始めるのですが、絶食に近い無理な食事制限が体に良いはずもなく倒れてしまいます。ああ、沙羽ちゃん…。ぎゅっと抱きしめてあげt…えー、体重制限が何キロかというと…なんと44kg。一般的に考えて女の子でさえ44kgっていうと随分痩せている方です。しかも、身長に対する制限もあります。成長期に入学することもあり、両親が背が高く身長が伸びることが予想される場合には失格になることもあるそうです(作中のセリフより)。 なんでそんなに厳しいのか… 思春期の娘に対して厳しく当たる父親が、電話で問い合わせて競馬学校と口論するシーンがありますが、この厳しい基準はなにもただ厳しくするためとか志望者をふるい落とすためとかではなくて、むしろ志望者のためにある基準なのです。この基準をクリア出来ずに入学し卒業したとしても、その騎手は恐らく乗り馬がありません。 なぜか?

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POG 2010-11ドラフト結果と2009-10総括

今年もPOGの季節がやって参りました。 というわけで、今年も無事に終わりました。 掲示板使っておよそ30分で終了。昔はメッセンジャーでやり取りしてたんだけど、参加者全員普段メッセンジャーなんか使わなくて、毎年「待てパスワードが分からん」とか言ってるのが面倒になってここ最近はずっとこの形式。指名がウェーバー制だから混乱しないし発言が同期しないことがあるのを除けば特に問題なし。

ルール

  • 参加者は3人、指名頭数は1人25頭
  • 性別、産地、系統、厩舎などによる指名制限無し
  • 過去に指名した馬の血縁はドラフトと関係なく優先的に指名できる
  • 血縁馬の優先順は以下の通り。
    1. 母が過去の指名馬
    2. 過去の指名馬の弟妹馬
    3. 父が過去の指名馬
  • 指名順は前年の成績下位からのウェーバー制
  • ポイントは獲得賞金の合計
  • 予後不良、未出走手当あり
  • 期間は翌シーズン新馬戦開始まで
さすがに10年以上やって弟妹馬の把握が困難になってきたので、次回ドラフトからは「3年以内の弟妹馬に限る」の制限を追加予定。また今期のディープインパクトのはじけっぷり次第では、次回ドラフトでは指名数に制限が掛かる、かも。昔は「サンデーサイレンスは5頭まで」とか縛りがあったもんだよなー

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今年もPOGの季節がやって参りました。

今週末の福島、阪神、函館から2歳新馬戦が始まります。 JRAホームページ│レーシングカレンダー というわけで今年もPOGの季節がやってきたのでした。 自分の所は大学時代から続けている仲間とのPOGで、指名頭数が25頭と多めであったり、弟妹や産駒など以前指名した馬の血縁馬を優先的に指名できるなど結構特殊なルールになってるんだけど、それでも継続的に血筋を追うのはやっぱり競馬の醍醐味だろうなぁと思うわけです。

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最低人気の馬の追い込みが半端ない鬼脚だった件について

まずはこれを見てくれ。 (ニコニコ動画のアカウントがない人はこちらから) 14頭中14番人気のアピールの鬼脚。しかもこれ、ダートで距離もたった1200なんだぜ…ありえないぜ。マジで、時間止まってるかと思った。キングクリムゾン!

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POG 2009-10ドラフト結果と08-09総括

毎年恒例となったPOGのドラフトが先週金曜日に行われまして、例によって粛々と行われました。僕らのルールは、多分世の中のPOGの中でも若干異端だろうなと思われる血筋優先の少人数向けルール。具体的には以下。

  • 参加者は3人、指名頭数は1人25頭
  • 性別、産地、系統、厩舎などによる指名制限無し
  • 過去に指名した馬の血縁はドラフトと関係なく優先的に指名できる
  • 血縁馬の優先順は以下の通り。
    1. 母が過去の指名馬
    2. 過去の指名馬の姉妹馬
    3. 父が過去の指名馬
  • 指名順は前年の成績下位からのウェーバー制
  • ポイントは獲得賞金の合計
  • 期間は宝塚記念終了まで
近い仲間内でやってるので、なるべく思い入れを入れやすくなっております。

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ディープインパクト、薬物違反の件。

昨日(だっけ?)、こんなニュースが飛び込んできて少々驚いた。

ディープインパクトが薬物検査に引っかかった。日本中央競馬会(JRA)は19日、仏G1・凱旋門賞(1日・ロンシャン競馬場)で3着したディープインパクト(牡4歳、栗東・池江郎)の検体から禁止薬物が検出されたと、フランスの競馬統括機関であるフランスギャロから報告を受けた。
日本だと、薬物違反という話を殆ど聞かないのだが(レース後、必ず検査は行われる)、 それは日本のモラルが高い…というわけではなくて、 フランス(というか欧州)の基準が日本のそれよりも厳しい、と言うことらしい。 そのことに、驚いた。 自転車競技におけるEPOに対する対応にも見られるとおり、 近年の欧州では、スポーツにおける薬物使用に対して、 より厳格になってきている…のだけど、 まさか、それを、競走馬にも当てはめているとは思わなかった。 人間の関わるスポーツという視点で言えば当然なのだけど、 日本では、そこまでの、モラリティを競馬に求めるだろうかという…うーん。
イプラトロピウムは呼吸器系に作用する気管支拡張薬だが、JRAが禁止する52品目65種類に入っていない。ところが馬の体内に存在しないすべての物質を対象とする欧州では、競馬施行規程で禁止薬物として指定されていた。
馬に対して薬品を投与するのは普通のことだし、 呼吸器系統に問題があれば、『イプラトロピウム』を投薬することもあるかもしれない。 欧州でも、薬物の使用は全般的に禁止、と言うわけではなくて、 競技に影響しないように配慮すれば、ある程度はOKと。 (もちろん、馬の体調管理など正当な理由が必要だが)
「薬物はフランスの獣医師が処方した。獣医師は(投薬を中止するべきタイミングとして凱旋門賞の)最低5日から1週間前と指示したが、守られなかったことは明らかだ」と説明。処方上の注意を守らずに日本側の調教師らがレース直前まで投薬を続けたことが原因との見方を示した。
この記事によれば、 フランスの獣医師は、レースの期日にあわせて投薬期限を設けていたが、 厩舎関係者がその指示に従わなかったとある。 多分、日本では禁止薬物に指定されていないことなども含めて、 レギュレーションに対する無知が原因なのでは。 (一応、レクチャーはあるみたいだけど) スポニチの記事には、
外競馬に精通する合田直弘氏は「ブラスハットはレース23日前まで使用可能とされていた薬物の使用を25日前にストップさせたのに陽性反応が出た。海外遠征では環境が変わるので馬も便秘になったり、新陳代謝が落ちることがよくある。そのため、薬物の体内残留期間が思った以上に長くなってしまったのではないか」とし、今回のケースはその可能性が高いとの見解を示した。
とある。なるほど。 特に、相手が生き物で、一頭一頭違うから、 実際にやってみないと分からないなんてことはざらにあるわけで。 それもまた経験だ。 凱旋門賞のレース後に、 ローテーションについて海外メディアで批判(というか評論)があったが、 そういうことも含めて、まだまだ経験不足な感じである。 やっぱり、馬を連れている以上、普通の競技よりもさらに、 海外に出にくいところ、あるしなぁ。 また、これを糧として、 さらなる先の夢を見ることにしよう。

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