自転車も一方通行に従った方が安全

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自動車免許を取得して以来、自転車走行中も、ドライバーがどんなことを考えて運転しているのかより気にするようになりました。こちらを見ているのか、何を見ているかは昔から見ていたけれど、どういうつもりか、どうしたらドライバーにわかりやすいかなども。
(それでも自動車にとって自転車は十分に怖い存在だとは思うけど)

で、自動車の運転についていろいろと思うことがあるわけです。免許取って1年そこそこの人間が偉そうに言うことではないけれど、世の中にはルールを守らない人、割と無茶な運転をする人、油断している人、事故らないのが不思議な人などたくさんいらっしゃいます。大多数のドライバーは、注意深く安全に運転されてるんですけど、その中にふるまいが違う人がいると目立つんですよね。

京都のまちなかを自転車で走っていて怖い、運転者の例を挙げてみます:

  1. 一時停止しない
  2. 曲がるときにウィンカーを出さない、または曲がり始めてから出す
  3. 曲がるときにものすごく内側に切り込んでくる
  4. 一方通行一車線なのに、前方の右左折車を避けるために歩行者ゾーンに乗り上げる
  5. 自動車以外、左右確認で目に入らない




1. 一時停止しない

これは他府県ナンバーの車に多いのですが、まちなかの路地を走行中、一時停止しない車がいます。ドライバー心理としては「狭い道路は交通量が少ない」なのだろうと想像しますが、京都のまちなかはそれが当たりません。車も自転車も歩行者もたくさんいます。この道幅で、こんな密度で車走るの?っていう感じです。なので、面倒だとは思いますが、一時停止の表示がある交差点では必ず一時停止すべきです。交通ルールがどうとかいうんじゃなくて、シンプルに、事故を起こします。



2. 曲がるときにウィンカーを出さない、または曲がり始めてから出す

これ、以前は気付かなかったんですけど、自分が車乗るようになってそういう人が結構いることに気付きました。教習所では「曲がる30メートル前から出す(間に曲がり角がない限り)」と教わります。さすがにそんな距離からじっくり出すのは現実的でないにしても、ウィンカーを出さない、曲がりながら出すというのはさすがに。そのウィンカー、誰のために出しているんでしょう。
自動車のドライバーがそうであるように、自転車の運転手も自動車のウィンカーを見ています。曲がりそうだなとか、曲がってきそうだなとか、それを見て危なくないように進路を変えたり止まったりします。

ウィンカーってそういう役目があるはずなので、自分の都合で出すのを止めるのは危険だと思うのですよね。長く出しているのがかっこ悪い、うるさいと思うのかも知れないけれど……路地で出くわすとスゲー怖いです。



3. 曲がるときにものすごく内側に切り込んでくる

京都のまちなかは道が狭いけれど歩行者も多く、特に子供や高齢者が多いので、道の両側または片側に歩行者用のゾーンが設けられているところが多いです。その歩行者用ゾーンは、自動車のためのマージンではありません。走行できる余地ではないんです。が、ここに切り込もうとするドライバーが多いんですよねえ。

気持ちはわかります。曲がった先の道路も一方通行で広くないからなるべく小回りに回りたい、恐らくその心理の表れだとは思うんですけど、でもよほどの大型車でない限り曲がりきれないということはないし(そこまで狭くない)、そもそもそんなに内側に切れ込んだら今度は内輪差で乗り上げたり電柱に擦ったりすると思うんですよね。

で、単純な巻き込み事故ではない、自動車が幅寄せしてくるような巻き込み未遂をよく見掛けます。自転車がわかっていて、自動車を先に行かせようと曲がり角の手前、自転車が走行可能な歩行者用ゾーンで停車してるのにそこに突っ込んでくるような走り方。ぶつかりそうになって運転手は凄いビックリした顔してるんですけど、いやそれはさすがに違うんじゃねえかなあ。

京都のまちなかには「いけず石」というのがあちこちにあるんですが、そういう走り方を見ると、その必要性が少しわかる気がします。
(敷地から飛び出して設置されている「いけず石」は違法ですけどね)


続・京のいけず石・物を道路に置いてはいけません・専守防衛の京のいけず石・先制攻撃はダメ! | 終活中の小説家・独居老人のコラムニスト・雑草園芸家・音川伊奈利



4. 一方通行一車線なのに、前方の右左折車を避けるために歩行者ゾーンに乗り上げる

これも3と同じような感じですが、今度は直進バージョン。一方通行で先行する車両が右折ウィンカーを出して右に寄ったので、歩行者ゾーンを塞ぐようにして直進しようとするパターン。多くの場合、道が狭くてそんなことをやっても前に出ることは出来ないので、よく知っているドライバーは先行車が左折するまで待っています。が、いらちなドライバーの場合、そうやって歩行者ゾーンをふさいで停車してるんですよね。おかげで前から来た小学生が通れない。自転車も通れない。そんな鼻面突っ込んだところで、前に行けるのせいぜい50センチくらいですよ。アクセル踏んだら1秒も掛からず進める距離です。なんでそこまで焦るのか。

ちなみに、こういう運転をするのは中高年の乗用車に乗るドライバーが多いです。車に乗り慣れてる人や、若い人はあんまりしません。無駄ですしね。



5. 自動車以外、左右確認で目に入らない

昔から、運転者の顔をよく見て走るように気をつけています。自分を発見してくれているか、待ってくれそうか、進むつもりなのか。運転していると確認しなくちゃいけないことがたくさんあって、自転車や歩行者を見落としかけてしまう人もままいますが、それでも大体は最終的には気付いてくれます。

ただたまーにいるのが、車が来る方向だけ見てアクセル踏み込むタイプの人。​狭い道路から大きな道路に左折で出る場合に、右だけ見てアクセル踏んじゃうとか。左の歩道を自転車が走ってきてるのを、見てない。狭い道同士でも、自動車が来る方だけ確認して発進しようとするとか。1と同じで、交通量が少ないと油断してるんでしょうね。そんなことないんですけどね。毎日の行き帰りで1回は見るので、習慣化してるのかも知れません。ただでさえ見通し悪いのになあ。




そして一方通行ですよ

僕自身、模範的な交通ルールを遵守する自転車乗りだと言うつもりはありませんが、出来る限り交通ルールを守りたいと思っていますし、自分のミスで交通事故に巻き込まれるのは嫌だし、相手のミスがあったとしても自分の注意で事故を避けたいと思っています。ただ1とか5とか、出会い頭なのは割と避けようがないっていう。

で、気付いたんですけど、自動車を運転していて一方通行に当たったら、車が来る方はまず確認しますよね。だからそれに沿って自転車も走っていたら発見してもらえる確率も上がって、安心なのではないかと。自動車もその方が安心だろうし。


そう思って最近、自転車でもなるべく一方通行に則って走るようにしてるんですけど、これがねえ、ほんと鬱陶しい(笑)いや知ってましたけどね。車運転してる人はもっと邪魔くさく思ってるでしょうけど、なんでこんなに一方通行だらけなんだ。しかも標識が必ずしもわかりやすくないし。もう少しなんかこうわかりやすく出来ないのかな……



京都のまちなかはほんとめんどくさい。