付加価値度と優先度

昼間しばらく働いていた斎場のフードコートでの仕事を9月いっぱいで辞めまして、以前働いていた会社の開発部門にパートタイムのエンジニアとして復帰しました。その会社でがっつりエンジニアをしていたのは2013年の5月までで、その後は軽いコーディングをパートタイムでしたり、エンジニアを求められて入社したけどデザイン関連の雑作業が多すぎてほぼデザイナーだった1年半があったりで、ちゃんとエンジニアとして働くのは4年半ぶりです。マジか。



おかげで、勘が鈍ってるというか、以前は曖昧ながら多少つかんでたような処理の話とか、綺麗さっぱり忘れてて、Gitコマンドをググるところからやってます。なんつうか、未経験でSIerに入社した新社会人みたいです。それも研修無しで現場に座ってる的な。いやそこまではダメじゃないけど、でもまあ、自分が遅れていることは自覚しているので、居酒屋に入った当時と同じように、「自分だったらこうする」という部分はひとまず横に置いておいて、謙虚にやってます。幸い、人間的にも能力的にも申し分なさそうな、年下の上司がいてくれるので、彼に頼りつつ手足になって動く方向で。


んで、その会社は基本的に小売業であって伝統的に開発部門は少数の人間に任せる感じになっており、その業務評価もほとんど行われていなかったんですけど、久しぶりに行ったら開発業務を全部チケット管理するついでにチケット毎に付加価値を設定して、客観的に業務評価を行うシステムになってました。今の僕はただのパートタイムなので、正直どう評価されるかなんてどうでも良いと思っているんですけど、社員の上司にとっては業務をどう評価されるかが収入に跳ね返ってくるようなので、割と大事な仕組みです。なにより、技術的な難易度に基づかない、会社への貢献度で付加価値が設定されてるのが良い。非エンジニアがチケットの軽重を管理出来るので。


ただ、少し働いてみて思ったんですけどこれなー。「優先順位は高いけど付加価値が低い案件は一生手つかずのまま」っていう面もあって。例によって人手不足なので、チケットは大量に発行されてて、どれから着手するかはある程度任されてる(緊急のものを除く)ので、「同じ優先順位なら付加価値が高い方を選ぶ」ってのは自然な流れ。あれだわ、ゲームの中でよく見掛ける、サブクエストが貼られる掲示板みたいな感じ。クエストコンプを狙ってるのでない限り、まず見るのはクエストの難易度と報酬、ですよねーっていう。


まあそういうのもひっくるめて、それでもこの評価システムがこれまでに比べて合理的だってことなんだろうから、いいんですけどね。手つかずの案件を急いで欲しいときには、優先順位を上げればいいわけですしね。ノリで案件を追加されて優先順位も曖昧で、エンジニアの方も難しいから(≠会社にとって重要だから)時間良いだけ掛けるみたいなことにならずに済むし。でもまあなんというか、ゲーム感覚だよなー。大事なんでしょうけどね。