RIDE 2017/08/10【途中~朽木~近江今津と回りたかった】

今日の琵琶湖。近江舞子まで行く予定だったけど、マシントラブルと雨予報で切り上げ。物足りないので、琵琶湖大橋渡ってほんの少し遠回りして帰る。


この日の目標

前日まで出掛けることだけ決めてて目的地は決めていなくて。まあ、何も決まらなければまた木津川市に向かえばいいやと思っていたのだけど、来週、近江舞子でBBQをやることになっていて、それ自体は京都駅に集合して車で行くことになっているんだけど、それはそれとして自転車でも一度行っておきたいなっていうことで、寝る前に目的地を近江舞子に決定。普通に琵琶湖湖西を北上しても良いけど、それだと面白くないから、じゃあ途中から山越えて琵琶湖に降りよう(先日ドライブで行った道)、もし体力的に余裕がありそうであれば、そのまま花折峠を進んで朽木、近江今津と回ってからの近江舞子という予定で。途中から湖西に降りた場合の予想走行距離は80km程度、近江今津まで行った場合は130km。

今日こそ早く出発しようと思っていたのですが、諸事情により出発は11時。あと2時間早く出たかった……




大原まで

大原までのルートは昔熱心に乗ってたときに何度も通ったルート。少なくとも15年は前の話だけど、今でも状況はほとんど変わらず。多少広くなっている部分はあるものの狭い部分は今でも狭いし、新道にあるトンネルを迂回するために九頭竜大社のある旧道を行くのも同じ。

ただ、いつもと違ってちょっと出足が悪く重い感じ。いつも平坦を走るときのギアでは少しキツく、1段下げる必要がある。ブレーキを引きずってるのかなと思って見てみても前後輪共に特に振れすぎてる様子もなく。最終的に、少し荷物を増やした(今回からスマホ用バッテリーをトップチューブに装着してます。また改めてレポします)のと、前日仕事がくっそ忙しくて帰りが遅く、寝たのが4時、起きたのが8時という強行軍だったことが原因かなということでとりあえず。今思えば、このとき既にのちのトラブルの兆候が出ていたのかも知れません。



大原~途中トンネル

観光道路でありながら、時折大型ダンプカーも通る過酷な道。特に僕みたいなそんなに軽快に走っていない自転車はかなり迷惑掛けているだろうなと思いつつ、まあでも仕方ないよねってことでマイペースで。

大原を抜けたあとの道は、路側帯は最低限でかつ少し荒れ気味、道も徐々に上り坂。

ただねえ、ヒルクライムをしていていつも思うのだけれど、「キツい」と言われる坂のほとんどは、僕が通っている通勤路の急坂に比べれば大したことないんですよ。通勤路の急坂を上るときは、フロントギアはインナーギア、リアは3速に入れて上っているんですが、ライドで上る坂でそこまで追い込まれる坂はそうそうないです。違いは、急坂が続く時間。通勤路の急坂は5%が1.5km続いたあと10%が500mといった感じの構成で、8分程度で終わる上りなんですが、ライドの場合はもっとずっと長く続くことが多く、その辺りの心理的なコントロールですかね。重要なのは。ロードバイクに抜かされていっても焦らずにマイペースを守っていくのが、ヒルクライムのポイントですね。あんなに軽快に上がるのは無理だし。

途中トンネル前の急坂もなかなかの斜度で、表示によると7%ということでしたが、クロスバイクでもある程度余裕持って上れる程度の坂ではありました。先日、レンタカーを借りてドライブしたとき、レンタカーがもうだいぶへたってる車で、途中トンネルの手前はだいぶべた踏みで上っていたので、なんとなくスゲーキツいという印象がありましたが実際はそれほどでも。



途中トンネル~花折峠

途中トンネルを旧道を通って迂回し、さあ、本格的に峠が始まるぜっていうことで踏んでいった矢先。ちょうど、ヘアピンを1個越えて、真っ直ぐな上りを上りきればルート上前半の峠はクリア出来るという路上で、事件は起きました。

最初はね、単純にギア変換の途中でチェーンが外れたんだと思ったんですよ。雑な感じでインナーに入れたときに落ちるってのはよくあるので。でも今回は、チェーンをはめようと思ってもなぜかハマらない。チェーンが余ってる。おかしいな……と思ってよく見たらば、テンションプーリーがない!

テンションプーリーってのは、ここのことです。


10_01.jpg画像をお借りしました


そりゃチェーンハマらないわ……ってどうすんのよ!ここ、周囲5kmくらい、雑貨屋以上の店ないところだよ!と若干焦りつつ、まあ仕方ないので脱落したであろうパーツを探すと、なんとかプーリー本体とベアリングは見つかりましたが……ビスは見つからない。念のため100メートルくらい5往復くらいして探しましたが、ない。


山の中でプーリーが脱落!そんなことある……?さすがにその準備はしてねえ……さてどうしようか。


まじか!!!こんなことってある?


クロスバイクに乗って長いけど、こんなん初めて。もちろん今の自転車になっていろいろ自分でメンテナンスもしてるから、その過程で不適切な処置があって、緩んでたって可能性も無くはないけど、まあともあれ、ビスがなかったら固定できないし、チェーン掛からないし、自走できない。行き過ぎるロードバイクの方がすれ違いざま「大丈夫ですか!?」と聞いてくれたけど、そんなビス持ってこんな上り上がる人はいないし、キツそうに上り坂を上る彼を引き留めても申し訳ないので「大丈夫です」と答えるなど。いや、全然大丈夫じゃないですけどね!

ただまあ、パンクとは違ってチェーンさえ回さなければ走ることは出来る。ので、堅田にあるらしいプロショップまで下りは走行、上りは歩きで何とか行くことを考えて実行。てか他にない。歩いても2時間で到着するはずなので、まあ大丈夫でしょう。臨時休業だったら知らんけど。

出発前に一応、自転車のチェックはしているつもりだったんだけど……空気圧とかばかり目がいってプーリーは見てなかった。ビス、緩んでたのかなあ。悔やんでもわからないので考えないけど、次からはもう少し細かくチェックしないとね。



自転車処「どてるし」さんまで

途中から湖西までは、大体全体の70%くらいは下り坂で、漕がなくても40km/hオーバーで走れる区間もあるけれど、それ以外は平坦で歩かざるを得ず。結局、トラブルポイントから50分掛けて店まで。なんというタイムロス。この時点で近江舞子は諦めました。ここから帰途につくしかない。

どてるしさんでは、ちょうど運良くご主人の手が空いていたようで、状況を説明してすぐに見てもらえました。店内はいかにもプロショップという感じで、クロスバイクを持ち込むのは申し訳ない感じだったのですが、背に腹は代えられません。最初は「自宅まで自走できれば」ということで応急処置をお願いしたのですが、幸い、ワッシャーと合わせて長さがちょうど合うビスが合ったようで、ご主人曰く「多分このままでも大丈夫だと思いますよ」とのこと。わずかな工賃で不調だったリアディレーラーの調整もしていただいて、本当に申し訳ないです。ありがとうございました。

自転車処どてるし|滋賀県・琵琶湖西のスポーツバイク専門店


あと、プロの仕事ぶりを拝見していて思ったのですが……やっぱりね、定期的にプロに見てもらわないといけないですね。そういう店が近くになく、基本的に全部自分で見ようと決めてやっているのですけど、セッティングの出し方というか精度というかがシロウトとは当然違うわけで。ある程度自分でやるにしても、定期メンテナンスは受けた方が良いかなあとちょっと思っています。クロスバイクを持ち込むのは気が引けるけど。



堅田から琵琶湖大橋を越えて守山へ

どてるしさんを出て、近江舞子は諦めていたので南へ。でもねー、この時点でまだ35km程度、天気下り坂とは言えまだちょっと走り足りない。というわけで走りづらい湖西道路を避けて琵琶湖大橋を渡り、湖岸道路を通って大津に帰るルートを設定。何十kmも増えることはないと思うし、湖岸道路は走りやすいし大丈夫でしょってことでゴー。どてるしさんで修理・調整してもらって元の走りやすい感じに戻っていたし、前半のフラストレーションを晴らすためにも踏むぜ?

と言いつつ、琵琶湖大橋。


琵琶湖大橋の最高地点で写真撮ってインスタ上げてたら、おばあさんに話しかけられる。

「これをずっと向こうに渡ると京都・大阪方面に行けるんですかねえ?」
―― いや、これずっと行くと彦根(守山の間違い)方面ですよ
「ああ、彦根とか行くんですね。京都・大阪に行くにはどうすれば」
―― 今来られた道を戻って、JRに乗られるのが一番早いと思いますよ」
「そうですか、ありがとうございます」

ここまで来たのにその質問はなんかおかしいなあと思いつつ、見ていると、持っていた荷物から花束を取り出したおばあさん。

「おじいいさああああん」
―― !?
花束を投げ入れる
「おじいいさあああああああああん」
―― !!??


むちゃくちゃ気にはなりましたが、事情は聞かずに出発しました。
……色んな人がいるもんです。



守山から湖岸道路を通って草津、近江大橋、大津へ

湖岸道路は最高に走りやすいですね。駐車場への出入口に気を遣うのを除けば、ほぼ平坦、信号なし、交通量少なめ、若干風はあるものの最高です。平均走行速度は35km/hくらいで絶好調。まあね、前半全然エネルギー使ってないからね。これくらい頑張らないと、ということで。

途中、烏丸半島の道の駅で一休みしつつ、一気に帰ります。

色々野菜買って帰りたいけど、さすがに持てない………


ちなみに最近の滋賀県は琵琶湖一周、通称「ビワイチ」押しで、環境をいろいろ整えてるみたいなのですが、コンビニ、飲食店、道の駅、どこに行っても大概自転車用のサイクルスタンドがあってスゲー良い感じです。


琵琶湖周辺はビワイチ推進の影響でどこ行ってもサイクルスタンドがあって、自転車に優しい。


道の整備が整うにはまだあと一歩というところもありますが(大津市内の自転車レーンがレンガ敷きとか何とかして欲しい)、そういう動きがあるのはほんとに嬉しいなあと思います。風は強いけど、基本平坦で走りやすいしね。



大津~山科~五条

大津からの帰り道はいつも、山科から九条山を越えて三条通りで帰るんですが、今回はついでだし五条通を通って帰京。九条山に比べると上りがしつこく、さらに東山トンネルを迂回する歩行者用のトンネルが暗くて怖くて荒れててやばい。もう少し何とかならないですか、京都市さん。実際、通過する歩行者も多くないんでしょうけど。

あとはいつもの通勤路。鴨川を眺めながら帰宅。最終的には80kmに少し足りない78.8kmでした。平均速度は19.33km/h。途中歩いた区間も計測してたことを考えれば健闘したかな。次からは、距離に対して20km/hで所要時間を計ってもいいかも知れない。実際には休憩時間もあって、プラス1時間くらいは掛かるんだけどね。



感想

「どてるし」さんのおかげで何とか帰っては来れたものの、反省の多い1日でした。ビスの交換パーツを持って走るのは不可能だとしても、走行前のチェックで予兆を発見するのは可能だったと思うし、ちょっと油断があったかなあと思います。それでも以前に比べれば、ツールボックスを持って行ったり備えるようにはしているんですけど、まだまだ足りないですね。配慮できるようになるように努力します。

それからタイヤを「Schwalbe Marathon」に履き替えてから2回目のライドでしたが、走行中は特に不都合を感じることはありませんでした。街乗りで乗っているときは確かに、こぎ出しに重さを感じる部分はありますが、ある程度走り出してしまえば、ヒルクライムであっても不利を感じることはありません。速度が下がるということも無さそうですし、個人的には十分です。ただ、クロスバイクの場合は重量的・ギア構成的に最高速度には制限があるんですよね。平坦で40km/h以上は出ないし。そういう意味で、不利が見えにくいのかなとも思いました。

一応、「Schwalbe Marathon」には23cのモデルもあるんですけど、それを履いたときにどんなフィーリングかまではわからねー。ただ、ロードを買ったときには一度は履いてみるでしょうね。ロングライド時には信頼性は速度より重要度高いし。

……3年以内にロードを買えたら良いなあ。



さ、次回は、8/15(火)もしくは8/24(木)。今回のリベンジになるでしょうね。朝8時出発でぜひ。