御池の自転車走行空間の工事。無駄なんだよなあ、これ。なんでって、歩行者はみんな日陰を歩きたがるからさ。特に夏。そんで自転車の通るところなくなんの。京都市の担当者は現地で見て欲しいな。


京都市の中心にある御池通は車道・歩道共に広いことで知られていますが、その広い歩道はさらに車道側を「自転車用」建物側を「歩行者用」として分けられています。今、それをさらに明確にするための工事が行われています(上写真参照)。

狙いは自転車を歩行者の通る場所を区別し、主に歩行者の安全性を確保することなのですが、これ実は機能しているとは言いがたいです。実際に自転車で走ってみると解るのですが、歩行者の多くは歩行者用の部分を歩いていません。今路上の表記をリニューアルしていると言うことは、京都市としては「周知が不十分だったためで、もっと解りやすくすべき」と考えているんだろうと思いますが、問題はそういうことではありません。


なぜ、歩行者は歩行者用のスペースを歩かないのか?

答えは単純で、日なたを歩きたくないからです。特に夏なのですが、歩道の車道側(「自転車用」として指定されているスペース)には、車道に沿って植えられている街路樹の影が落ち、涼を求めて、あるいは紫外線を避けて歩行者が集まってきます。自転車としてはそこは自転車のスペースなので、出来れば避けて欲しいところなのですが、歩行者の数があまりに多くてそんなことは出来ない。結果として、空いている日なたの歩行者用スペースを走らざるを得ず、ルールを守って歩行者用スペースを歩いている歩行者と摩擦が起きます。僕も仕方なく歩行者用スペースを走行していて、おばあさんに叱られた経験があります。(まあそのおばあさんは「ちょっと変わった方」でしたが)

かといって、車道側を歩行者用スペースに、建物側を自転車用スペースにすると、今度は建物から出てくる人と自転車が接触しやすくなり危険です。結局どうすれば良いかというと、街路樹で自転車用スペースと歩行者用スペースを区切るしかない。現在街路樹が立っている場所を自転車用スペースに、自転車用スペースに街路樹を。もちろんそのためには歩道の全面的改修、街路樹の1メートル程度の移植、街角駐輪場の移設が必要で、予算的な意味でもまったく現実的では無いのですが、そうでもしない限り、歩行者の歩くラインと自転車の走行するラインを明確に分けることは難しい。


「自転車が車道を走れば?」という原則論的な意見もあるかと思いますが、路線バスが多く走行していて(つまりバスが歩道に寄せる機会が多い)、広い歩道が用意されている現状を考えると、その歩道を利用させずにママチャリから何からみんな車道を走らせるのはあまり合理的とは言えないわけで……なんとか自転車と歩行者、双方が安全に歩道を使えるようにしたいという京都市の考えも理解は出来ます。

ただ自転車と歩行者を分けることを目的とした歩道の改修は今回が初めてではありません。今までにも、試験も含めて何度か実施されています。何回かに分けて小出しに予算を使い続けるくらいなら、もう少し大きな規模で計画立てて予算使っちゃっても良いんじゃないかなと個人的には思ったりします。現状では難しく、「限られた予算でよくやっている」と評価すべきことなのかも知れませんけど。