「背番号66、川崎だけはマイナーに落としちゃいけないよ」とトロントのアナ&解説者語る

川崎宗則 王建民 ブルージェイズ レンジャーズ 130616 解説者


上の動画は、先発した王建民投手の健闘をたたえるシーンですが、アナウンサーと解説者は「トロント・ブルージェイズの正遊撃手、ホセ・レイエス選手が復帰間近である(マイナーで打ちまくってるらしい)」という話題に移っていきます。MLBのレギュラークラスの選手には、選手の承諾なしにマイナーに降格出来ない契約を結んでいる選手も多いのですが、今季マイナー契約でスタートしてそういうオプションもない川崎選手は、数少ない気軽に降格出来る選手です。そのため一般論としては、ホセ・レイエス選手の代わりにそのバックアップでなる川崎選手がマイナーに落とされるんじゃないかと言われています。



しかしこの話題はそんなことを話したいのではなく……

  • 川崎をメジャーに残すために誰を落としたら良いか

と言うところから

  • 毎日、ちょっとずつでも、試合を良くしようと努力している
  • 数字には表れないかも知れないが低迷するチームで彼の果たす役割は非常に大きい
  • 自分の役割と、チーム内での立ち位置を理解し、みんなの緊張も解しつつ、しかし自分の番になれば、チームが勝つためにやるべき事を全力でやってくれる
  • 試合の結果を左右するような細かなことを確実にこなしてくれる
  • そして常に準備万端

と言う話になって、だから背番号66(川崎選手)を落としてはいけないんだ、と言う話に。そういうことを現地向けの放送の中で大げさに言うことなく自然に言われるのがなんだかこう、良いなあと。自分のことじゃないけど、嬉しいなあと。
(字幕をコメントで付けてくれた人、どうもありがとう!)


契約が絡むとなかなか難しいこともあるし、最終的にどうなるかは分かんないけど、きちんと認めてくれる人がいるというのは大事ですね。シアトルにもそんな人がいればよかったのに。



そしてムネリンは今日も絶好調

インタビューで意味不明すぎる返答を繰り返す川崎宗則


一生懸命だなあ(笑)

当たり前だけど、それなりに英語はわかるのね。きちんとわかるように丁寧に話してくれているというのもあるし。で、一生懸命トロントに溶け込もうとしている川崎に対して、自分たちも日本語や日本の文化に触れようとしてくれていてなんだかとても良い。

ドイツで成功出来なかった現ガンバ大阪のサッカー選手宇佐美選手は、ドイツ語が出来ないなどコミュニケーションの問題を指摘され、結局試合に出られなくなってしまったのだけど、川崎選手のように溶け込もうと求めるから相手も応じてくれるのだということがよく解る映像でした。コミュニケーション能力って言うと才能とか性格とか技術とかが思い浮かぶけど、そうじゃなくて、コミュニケーションを取りたいという意志が大事なのね。


なるほどなあ。