選挙も終わったことだし、作った人周りに回覧されて批判されてるっぽいし、「何を酷いと言ってるのか」について言及しておきますよ。最下部に追記。


昨日の夜、キュビズモのチャーベさんが紹介されていたので見物に行ったのですけど、正直笑えるほど酷くて実際笑った。

Yo!VOTE

特に酷いのは「誰に投票すれば良いの?」というリンクから飛べる政策早見表みたいなページ。

誰に投票すれば良いの? | Yo!VOTE

乱立する政党の政策を「脱原発」「消費税増税」「国防軍/憲法改正」の3つに絞った上で、各政党の傾向を3-4個のグループに分けてざっくりと紹介しています。「脱原発」だったら「原発をやめます」「やめる気はありません」、「消費税増税」だったら「増税反対」「11%に」、「国防軍/憲法改正」だったら「外国で戦いません」「今すぐ軍隊を持ちたい」と言った具合。

わかりやすいかもしれんけどざっくりしすぎだろう(あくまで印象であって事実と異なることも多い)と思ったのですけど、これを薦める人たちのタイムラインを眺めた感じだと「わかりやすかった!」「これで選挙に行ける!」「これ知らなかったら危なかった!」などなどの声が聞かれるあたり、この分類を「妥当」だと感じる人たちが大勢いるようです。すごいなあ君ら。マジすげえな。

突っ込んだり良い解説を紹介したりしようかと思いましたが、それを読める人はそもそもこのサイトの微妙さが解る人なわけだし、無駄なので止めました。あーなんて言えば良いんだろう。なんて言えば良いんだろう。「これ便利!」とこの手のサイトが回覧されることへの絶望感をなんて表現したら良いんだろう。

大事なこと:「Yo!VOTE」を薦められたあなたへ

「これさえ読めば投票出来るよ」といってこのサイトを紹介されたことがどういうことなのかを自覚してください。それはつまり、「これさえ読めば英会話が出来るよ」と言って「ABC積み木」を渡されたり、「簿記の試験はこれさえやっとけば大丈夫」と言って「さんすうドリル」を渡されたりするようなものです。確かに入門編でしょうが…

要するにあなた、なめられてるんですよ。

マニフェストはおろか新聞社やニュースサイトの政策まとめすら読めないだろうお前でもこれくらいシンプルだったら読めるだろう?と。選挙に行くのは確かに大事ですが、同時にあなたの手にあるその選挙権はそんなに軽くない。「Yo!VOTE」で興味を持ったら、ほんのちょっとでいいから、もう少しだけ調べてみてください。WikipediaでもYahoo!ニュースでも新聞でもテレビでもいいから。TwitterやLINEで呼びかければ親切な誰かが参考リンクをくれるはずです。



「Yo!VOTE」は、読んだ人の中で意識のある人はきちんと学んでいけるようにもっときちんと誘導すべきですよね。あれだと投票すれば万事OKみたい。選挙のキモは投票することじゃなく、政治について興味を持って知ることの方にあって、投票はその最後にちょっとある修了試験みたいなもんだと思います。それを「何も知らなくて良いからとにかく投票に行け」とするのはやっぱり酷い。若者の意識を政治に向かわせたいと言うコンセプトは良いのに惜しい。

あと、The Simpsons使ってるけど大丈夫なん?



追記(2012/12/17):何が酷いのか

今日になって作ったと思われる人からTwitter経由でメンションが飛んできて、果てしなく脱力したので転載させていただきますね。あいにくメンションを飛ばして速攻ブロックされたので、コピペです。まあ、相手のアカウントを晒す必要も無いのでこれで。

何もやらずに安全圏から他人のやることをヒドいと言うことは簡単すね。どうぞそのまま簡単な人生を歩んでいって下さい。

ええ是非そのままお客さん気分で生きていって下さい。永久にお客さんでいられることを祈っております!

匿名のアカウントから自分の主張だけを投げつけ人格を否定し罵倒した上で自分は速攻でブロックしてメンションを受け付けない、それは安全圏に潜ってるってことじゃないの?と不思議なのですが、まあいいです。


何が酷いのか。シンプルなことです。

  1. 自民と維新以外の政党への投票を呼びかける目的で作成されたにもかかわらず、中立を維持しているような体裁になっていること、
  2. 極力、結論に都合の良い部分だけを切り取って誘導していること

です。
僕がこれを明記しなかった理由は2つあって、

  1. 僕自身「自民と維新以外の政党へ投票すべき、未来も注意」と言うことに異論がないこと
  2. 特定の政党への投票の誘導が公職選挙法に抵触しないか自信が無く、そう指摘する僕自身や、サイトがそれを疑われることを避けたかったこと

です。


僕はてっきり自覚的に(誘導にならないようにするために)意図を隠していると思っていたし、そのことへの言及を避けていることくらいくみ取れると思っていました。まさかそういう機微が全く通じないどころか「自分の政治活動を否定された」と受け取られるとは思いませんでしたよ。どれだけ酷い中傷を相手にして活動してるんでしょうか。自分の主張に賛同してくれない人間は敵だと思わなければいけない状況なのでしょうかね。もうちょっと自分の活動に自信を持って良いと思いますよ。

僕は味方ではありませんが敵ではありません。僕は、主張には賛同出来るが稚拙なやり方には賛同出来ない、と言ってるんです。論点を明らかにせず、誘導だけを行うのは、政治活動として誠実とは言えませんよ。メディアや既存の政党がどうやって世論を誘導してきたのか、知らないわけではないでしょう。それに対するアンチテーゼとして自ら学び自ら行動を起こすことを企図したのではないのですか。そんな人間があんなサイトを作ってどうするんですか。結局メディアのやり方が一番上手いから真似するということなのですか。


ボートマッチを探すこと=何かやったことなんだな。この人の中では...。

とも言われているので、「お前は何も活動していないだろう」と言うことについても書いておきますよ。

確かに僕はビラを配ったり電話で説得誘を行ったりしたりディベートを行ったりと言うことはしていません。サービスも作っていませんね。でも、調べてまとめ、ブログに書くことで何千人の人が読んでくれます。それを通じて議論したり、身内の人間と意見を交換したり、場合によっては候補に質問したりしてるわけです。あなた方のような活動は出来ませんが、僕には僕の活動方法があり、それぞれに賞賛されるべき点も批判されるべき点もあると言うだけです。要は我々はお互いに違うのです。自分の活動範囲から見れば何もしていないように見える人が、実際に何もしていないかはまた別の話でしょう。それくらいわからないですか。



最後に、僕自身の以下のツイートを掲載して終わりにします。



皮肉でも何でもないですよ。その活動と行動力を尊敬しています。今後の活躍を本当に願っています。
今回はダメでしたがきっと次の選挙ではもっと大きな成果を得られると思います。

ただ、あのサービスは酷い。それだけです。