2011年7月、誕生日の鰻。


ソースは、日本養鰻漁業協同組合連合会の統計情報にある「鰻輸入量及び国内養殖生産量」。

日本養鰻漁業協同組合連合会

これによると鰻輸入量と国内生産(養殖・天然)量の合計は、2003年に142,192トンだったものが年々減り続け、2011年には56,319トンになっています。個人的には、

  1. スーパーで安い鰻が出回るようになった
  2. 消費量が増えた
  3. 資源が枯渇した

みたいな単純なストーリーを想定していたので、ちょっと驚きました。ちゃうやん。

このことから解ることは、

  • 年々日本人の鰻離れが進んでいる

または、

  • 日本人が鰻を食い過ぎるのは最近の話では無く以前からで、既に生産量は激減していた

ということですけど、たぶん後者だろうなあ。

もし日本人が鰻を食べなくなっているんだったら、土用丑とかいってこんなに騒がないだろうしなあ。スーパーの売り方見てるととても日本人が鰻を食べなくなってるようには見えませんね。んじゃあ減った90,000トンはどこから引かれたんでしょうねえ…ニュースになっていなかっただけで、街の鰻屋さんはこの10年間で減っていたと言うことなのかしら。わかりませんが。

鰻養殖業の方は実はあんまり影響が無かったんですよね…むしろ好都合?これは同じ統計資料「鰻養殖生産額」にあるんですけど、鰻の消費量が3分の1になったとしても国内の養殖生産量は余り変わっていません。一方で資源不足を反映してか1kgあたりの平均額はこの10年間で926円から1,867円と約2倍に増加。当然の帰結として輸入が減れば減るほど国内の養殖業者は儲かるという事態でありました。危機感あるわけ無いですね。で、2012年がっつり減ることになるんでしょうねと思うわけですけれど。たぶんね。



鰻の生産、というかその元となる幼魚の捕獲は国際的に制限を掛けざるを得ないと思います。日本だけでやったってそれは日本沿岸で獲る分を制限するに過ぎないし、東シナ海から太平洋に渡る一体で現在の様な捕獲が続けられてしまえば、国内の漁業者が壊滅するだけで鰻保護の観点からはまるで意味がありませんし…養殖業者は世界中のありとあらゆる場所から幼魚をかき集めるだけでしょうし…ヨーロッパの鰻は取り尽くしたからあとはアフリカとか南米とか…

それを前提にした上で、鰻の完全養殖も両輪で目指すというのが良かろうかと。まだまだまだ全然実用出来るレベルには無さそうですけど、完全養殖が幼魚の乱獲の抑止力になるのではないかと思いますし…

鰻が食べられなくなるのは、僕みたいな鰻好きにとっては本当に苦痛ですが、でもくじらみたいになるのは勘弁。せめて鮪レベルで踏みとどまって欲しい。ブリくらいまで行けたらベスト。鰻の輸入を規制する(成魚・幼魚とも)とか超効果ありそうだけど…そこまでやったらたぶん死人が出るなあ…