あんまり気が長い方ではないですし、おっとりした性格でもありませんが、歩くときはゆっくり歩くのが好きです。
どこからどこまで短時間で移動するというのではなしに、ゆっくり歩きながら面白いものを探しつつ歩く。


なんですかね、世の中のほとんどのことは、気にとめなくても損しないし気にとめたところで大して利益をもたらさないようなことばかりだと思うのですよ。通りがかった家の風鈴が変わったねとか、あの家の鉢植えが増えたなとか、あの柴犬あそこの犬だったのかとか、幼稚園の遊戯施設が衣替えしたなぁとか、中学校の角にある桜のつぼみがふくらんできたとか。まぁ知らないなら別にそれでどうってことはないことなのですけど、僕はそういうのを拾って行くのが好きなんです。


急いで歩くのだって別に出来ないわけじゃありません。本気で急いでるときにはそれなりのスピードで歩くことだって出来ます。でも急いで移動していると色んなことを見過ごしてしまうし、それになんというか、急いでると急いてしまうのですね。体が急いでいると、心も急いてしまうんですよ。もちろん目的があって(例えば待ち合わせに遅刻しそうだとか)急いでいるわけなので目的を達成したら心はさっと平静に戻ればいいんですが…結構そうでもなくて、そこにタイムラグがあるんですね。それがちょっとあんまり。


意識してゆっくり歩くと、突っ走ってたときには目に入らなかったいろいろなことが目にはいるようになるし、
そういうリズムの中で余裕を持って色んなことに当たれるような気がしています。
急げば後でゆっくりする時間が増える気がするんですけどね。なんかそうならない。不思議です。