海外組が増えたことでむしろコミュニケーションが効率化されているような

引き続いてのサッカーネタで申し訳ないんですけど、考えてみたら今度の試合って練習が実質1日しかなかったんですよね。1月のアジアカップではじっくり戦術を練る事も出来たと思いますが、そのあとはJリーグは開幕し欧州組はオフシーズン(ロシアは春秋なのでオンシーズンですけど)。6月のキリンカップ2試合も今回の韓国戦も直前に招集して打ち合わせてさあ試合、という感じだったわけですが…あれ、なんか意外に上手く行ってる…?サッカー選手が海外に出るようになった頃には、招集が難しいからチームの熟成が足りないとか、時間が掛かるとか、コミュニケーションが取れないとかよく言われましたけど…そういうのは結局言い訳だったんじゃないかと思いました。

今回は韓国もテストかはたまた準備不足かで物足りなかったので、この程度の準備で十分なのかそのうちぼろが出るのかはよくわかりませんけれども、コミュニケーションに限って言うと、海外組が増えれば増えるほど良くなっていくような印象があります。結局海外でサッカーをすると言うことは…最低限必要なことに絞った効率的なコミュニケーションで解りあって、戦術を練り上げるという作業なんですよね、きっと。言葉や文化の問題もあって十分に議論を練り上げると言うことは出来ないし。僕ら日本人は「コミュニケーションを取るための基盤を作る」ということを熱心にやりますよね。基盤を一度作ってしまえばその後のコミュニケーション1つ1つのコストが下がるという発想なのだと思うのですけど、コミュニケーションを取る方法ってのはそれだけじゃないんですね。もちろん場面によるとは思いますけど、例え基盤が無くても目的を共有して率直に意見を出し合えばコミュニケーションは十分取れる(=コミュニケーション1つ1つのコストが下がる)んだなぁというね。

今回の準備と結果を見ていて、海外組、それもそれぞれのチームのスタメンとして活躍する選手が増えたことによって、コミュニケーションを取る方法もまた変わったのかもと思いました。ベースにはアジアカップで練り上げた「基盤」があるんだろうとは思いますけど、そこにコミットしていなかった選手(清武とか)もきちんとパフォーマンスを残せているところを見ると、何か上手いコミュニケーションの取り方を見つけたのかなぁと。

そういうところは今までの代表にはなかったところだし、とても頼もしく見えます。みんな二十歳そこそこなのになぁ。そういうのは年齢じゃないってことだよね。凄いなぁ。