やはり同業界に身を置く人間の嗅覚は鋭かった。昨年の暮れ、リクルートが運営するクーポン共同購入サイト「ポンパレ」の前澤隆一郎編集長は、まるで「おせち騒動」を予期していたかのごとく、こう話していた。

 「グルーポンのクーポンの質について、けっこう危ないのでは、そこがアキレス腱(けん)になる可能性があるんじゃないかと見ている。景品表示法も含めて、いつ刺されてもおかしくないなかで、サービスをなされている印象。勢いで伸びている業界だけに、何かが起きたら騒ぎになるかもしれない」――。

 その危惧が現実のものとなった年明けのおせち騒動。クーポンを購入する消費者側、提供する店舗側ともに不信感がまん延する結果となり、急成長を遂げてきたクーポン業界は踊り場にさしかかった(詳しくは「クーポンサイト、隆盛の陰にひそむ危うさ」を参照)。そのなかで、首位グルーポンの後塵(こうじん)を拝していた2位のポンパレが反転攻勢に出ている。
 

おせち事件のこともあって全然良い印象はない。けれども上のような熱いPR記事も読んだので触ってみたんだけど、
クーポンのサービスって何であんなに使いづらいんだろう。


ポンパレを触って2分で思うことは、

  • 自分の地域で現在販売中のクーポン一覧を出すにはどうしたら良いんだろう?

であり、なんとかかんとかして見つけ出して思うことは、

  • なに?これしかないの?

という期待はずれであり。
そうそう、グルーポンも確か同じこと思ってそれ以来触ってないんだった。



地域のクーポン一覧が見つけづらい

見つけづらい理由は次の2つ
  1. 一覧への誘導がそもそもないか不親切
  2. 「本日のクーポン」「本日のチケット」の意味が取りづらい

名古屋のチケット一覧を見たいとしよう。その場合次のフローになる。

グルーポンの場合:

  1. 都道府県をクリックして一覧を表示
  2. 「東海 » 愛知」をクリック
  3. 「本日のクーポン」をクリック

ポンパレの場合:

  1. 「東海」をクリック
  2. 「愛知」をクリック
  3. URLを1ディレクトリ分上がる

特にポンパレの場合がわけわかめなのだけど、こんなことをしている理由は、
  • 愛知をクリックして表示されるのは「名古屋」のページ
  • しかも表示されるのは「名古屋」のチケット一覧ではなくオススメのチケット1つだけ
  • 本来一覧に飛ぶべき「本日のチケット」をクリックしても同じページに戻るだけ
という挙動のせい。Webデザインとしては責任者出てこいレベルだと思うのだけど、僕の使い方が間違っているんだろうか。

もちろん「不親切」であるのには多分理由があって、この方が目に入るチケットの数が増えるからだと思う。百貨店のエスカレーターやスーパーの売り場と同じ理論。それにしたってもうちょっと負担のない方法はなかったのかと…


また「本日の」という表現はもう少しどうにかならなかったんだろうか。きっと、日本語不自由なグルーポン日本語版をみんなで真似したからこうなってるんじゃないかと思うけど、どうせ長くなるんだから、「現在販売中のクーポン」とか何とかにしておけば初心者にもすぐわかるのに、こんな隠語みたいな単語を採用する必要性が解らない。



クーポンの絶対数が足りてない

執筆時点での、東京都および政令指定都市を含む道府県全体におけるクーポン数はこうなっている(販売予定数に達したものも含む)。

都道府県クーポン数
グルーポンポンパレ
東京都3641
神奈川県2511
大阪府1916
愛知県88
北海道67
宮城県45
埼玉県174
千葉県165
新潟県35
静岡県35
京都府144
兵庫県145
岡山県13
広島県36
福岡県88

いいクーポンが常にあるのは東京、神奈川くらいで、それ以外の都市圏にとってはクーポンはないに等しい。クーポンビジネスやばい、うさんくさいとか言う以前に買うもんがない。「これでもある方だよ」と人は言うのかも知れないけれど、ホットペッパーと比べてみよう。割引率のことを考えてもスケールが小さすぎて話にならないと思わないか?サイトをつらつら眺めて行く店を探すのではなく毎日こまめにチェックして、ちゃんと欲しいクーポンを逃さないようにしないといけない。だるい。

RSSリーダーを使っている人にとってはRSSで購読するという手もある。確かにグルーポンのRSSは都道府県別になっていて使いやすそうだ。これなら毎日行く必要が無くて良いかもしれない。でもポンパレの方は止めておいた方が良い。宣伝のつもりなのか、京都のRSSに北海道のレンタカーとか、伊勢志摩の旅行の提案とか入ってきてノイズが多い。これ件数の水増しじゃないのか。どれくらい効果があるのか解らないけど、使いづらくするのに何の意味があるんだろうか。さっきの「不親切さ」と同様のセンスを感じる。



システムについて誤解していたこと:

そういえばクーポンのシステムで誤解していたことが1つ。

予定数に達しなくて不成立になった場合、購入者は丸損だとなぜか思っていたんだけど、「購入する」ボタンを押しても決済はされず、取引が成立した段階で決済されるのね。そりゃそうか。ペニーオークションと混同してたのかな。俺、疑いすぎ。素直にごめん。



まとめ

全体的な「不出来さ加減」を見るに、これが新しいビジネスモデルで現在も改修を続けながら発展中だというのがよく解る気がする。これで成長してるって言うんだからなぁ。勢いだよなぁ。成長してること自体よりも、これで成長してるってことが凄いよ。Webデザイナとして無力感を感じざるを得ないね。

ただまぁなんつうか、もうちょっと頑張れと。ホットペッパーと違って「締切」がある分「即時性」がないから代わりにはならないにしても、やっぱりなー…見映えがあってなんぼだと思うんだよね。契約も複雑だし店側も準備が必要だしでクーポン販売開始まで時間が掛かり、数が揃わないというのはよく解るんだけど。性格に依るんだろうけど僕の性格としては、いかに安くなってたって自分の興味のないものにお金を払いたくはない。その代わり興味があった店だったら多少割引率が悪くてもそれをきっかけに行ってみたいとは思う。そうなると14件とかじゃ全然足りなくて、常時50件とかないとねぇ…サイト自体を開かないって言うね。



…しかし、ホットペッパーは偉大だな。

ポンパレと同じリクルートの運営だけどさ、「飲み会しようぜ → ちょっとまってホットペッパー貰ってくる」なんつて利用されてる雑誌なんて他にはないぜ。ほとんどインフラじゃんか。クーポンサービスもそんな規模のサービスに育つといいね。そしたら随分便利だろうね。うん。



追記(23:50)

「Myエリアに設定すれば大丈夫」という情報をいただいたので試してみたのですが、上手くいきませんでした。
  1. エリア選択で京都 → 「http://ponpare.jp/kyoto/kyoto/」に飛ぶ
  2. 「http://ponpare.jp/kyoto/kyoto/」はオススメ1件の表示なので本当は「http://ponpare.jp/kyoto/」に行きたい
  3. 行くすべ無し
販売中は全て右エリアに表示されると言うことなんでしょうか…それならいいんですけど。


あとついでにありえんわーと思ったことがもう一つあったのを思い出したのでついでに書いておきます。

ログインしているかどうかが、画面見てもわかんない(苦笑)


どういうことかというと、ログインしていても「ログイン」「会員登録」が表示されていて、ログアウトが表示されない。マイページをクリックすると、ログイン画面が出るから分かるけど、そうじゃなかったら見分けが付かない。ログアウトボタンは、マイページにしかないので、ログアウトするときはまずマイページに行かないといけない。ないわー。常識で考えて、ないわー。どんなやっつけでもこれよりかはマシだわー。



追記その2(2011/02/20 01:39)

ナビゲーションの件解決。マイエリアを設定すると、トップページがそのエリアになるらしい。
  1. エリア選択で京都 → 「http://ponpare.jp/kyoto/kyoto/」に飛ぶ
  2. 「http://ponpare.jp/kyoto/kyoto/」はオススメ1件の表示なので本当は「http://ponpare.jp/kyoto/」に行きたい
  3. 左上のロゴをクリックするか、「クーポン・チケットの共同購入 TOP」をクリックする
  4. 「http://ponpare.jp/kyoto/」に転送
なるほど、そういうことか。わかりづらいw

次のアクセスからはトップページに行く人が多いから、あんまり表立って言われなかったんだろうなー


@relativetruthさん、情報ありがとうございました。大変参考になりました。



追記その3(2011/02/21 22:10)

グルーポンのRSSもノイズがふんだんに混じってました。「ANAクラウンプラザホテル成田」なんか紹介されても。結局、京都のクーポンじゃなく、京都在住の人向けの「プルの顔したプッシュな情報」なんだよな。超うぜぇ。