昨日見かけたこれ。

YahooのFlickrが、マイナスの意味で名を広めてしまう大失敗をやらかしてしまった。話はこうだ。ITアーキテクトでFlickr利用者であるMirco Wilhelmが昨日、5年来利用しているアカウントにアクセスできなくなってしまった。Flickrチームに問い合わせたところ、なんとアカウントを事故により削除してしまったというのだ。アカウントには4,000枚の写真が登録されていた。すべてが消え去ってしまったというわけだ。

Wilhelmが先週末に、盗用画像を掲載している利用者についてFlickrにレポートしたところ、盗用した側ではなく、Wilhelmのアカウントを削除してしまったということのようだ。
 

酷い話だと思う。何が酷いって最初の対応。

アカウント自体は再度ご利用頂けます。但し登録されていた写真については復元できません。当アカウントにて永らくご利用いただいていたことはよく承知しております。不注意により重大な結果を招いたことにつき、改めてお詫び申し上げる次第です。アカウントのリストア作業が完了いたしましたら、当該アカウントについては4年間の有料アカウントを提供させていただきたいと考えております。
僕は2006年8月から今に至るまでFlickrの有料ユーザーなのですが、何の対価として料金を払っているかと言えばそれはストレージとしてのFlickrの信頼性です。全ての写真をローカルに残しておこうと思ってはいるものの、なにぶんHDDのことなのでいつ何が起こるかわからない。かといっていちいち全部プリントアウトしてファイリングするのも無理。だからこそのストレージなんですよね。それをミスで削除した上に、写真の復旧も出来ず、たった4年間のアカウント(1年$24.95だから、たかだか$100だ)で勘弁してくれってそれはもうなんというか馬鹿にしてんのか?と。

Flickrを有料会員として利用しているのは、Flickrを信頼しているからです。ただ写真をアップロードして公開するだけだったら、サービスは他にもあります。でもFlickrの抜きんでた運用実績を考えて信頼するに足ると思っているからわざわざお金を払って写真を委ねているわけです。仮に僕が「実績」だと思っていたものが実は粗末な施設の上で繰り広げられたギリギリの行いの結果なんだとしたら、それは信頼してお金を払うのに十分なサービスだとは言えません。写真が全て消えたとき、「そうか、仕方がないね、またイチから作り直すよ」とは言えないからです。テキストデータなら、流し込めば復旧できます。でも写真はそうはいきません。通常、もう二度と、手に入らない。

正直な話、この件に関するFlickrの対応次第によっては、今後について考え直します。1,000歩譲ってアカウントを削除してしまうミスが起こりうるんだとしても、そのミスをリカバーできない仕組みになってるとかないわー。怖くて使えないよ。



結局どうなったのか?

TechCrunchの記事を読む限りはこんな対応になったらしい。
  • 被害者には25年間分のアカウント($625相当)をプレゼント
  • コンテンツの復旧は出来そうかもしれない
  • 事故などによって失われたアカウントを簡単にリストアできる機能をリリースできそう
いまいち歯切れが悪いところを見ると、一応データのバックアップは取ってあったんだけど、そこからアカウント毎の復旧を行うようには作ってなかったとかそういうことなんでしょうか(DB単位とかディスク単位とかを想定してたのかな?)。復旧できるならそれに越したことはないし、今後、その復旧も問題なくできるようになるなら結果として良かったと言えるだろうなと思うけど、最初の対応を考えた人間個人は現場から外すべきじゃないかなーと思います。顧客が何を大事に思っているかについて、字面以上には理解していないように見えます。

出来ればきちんとブログなり何なりで報告して欲しいなぁ。