同人音楽が脚光を浴びる中で大事にされるべきプロの技術

何か大袈裟なタイトルになっちゃいましたが思ったことを1行にしたらそうなっただけで、別にそんなたいそうなことを書こうと思っているわけではありません。

なんでしょー…

自分が東方プロジェクトの二次創作ものが好きになったり、Vocaloidが好きになったりしていく過程で、たくさんの同人CDもしくはインディレーベルのCDを買うようになりました。「レコードは買うけどCDなんてほとんど買わない」という時期が大体10年近く続いていたので、個人的には結構大きなことだったりします。

んで、気に入った曲はDJで掛けたい、むしろそのためにCDを買ったりするんですけど、家で聴く分には全然気にならなくても、大音量で掛けると音質が凄く気になることがあるんですよね。悪いというか、薄っぺらい?もうちょっと厚みがないと良く聞こえないなぁと言うような。僕個人は音質なんかまるで解らなくて、128kbpsでも320kbpsでもわかんないような人なんですけど、でもこうやって解りやすく出されると納得せざるを得ないというか。つまり、音質には良いのと悪いのがあるという。

んで、これは主にVocaloidの人たちがメジャーデビューしたあと、デビュー前の曲と聞き比べたときに思ったんですけど、プロの手が入ったレコーディング、オーサリングは全然全く違うということ。「前のアレンジの方がよかった」ということじゃなくて、単純に音。それも聴き味が格段に上がってました。やっぱり人と機械にお金掛けて作ったものは違いますよ。そうじゃないのがダメというわけではないんですが(逆は真じゃない)、それを1人でやれる人は限られてくるし、出来ない人にとってはそこからもっと良くする余地があるよ、ということなんですよね。僕ら消費者には関係なくてもアーティストには関係あることかも知れない。

「中間業者を取っ払ってアーティストが直接利益を得られるような」それだけ聴くと確かにアーティストのためになるなぁなんて思うんですけど、でもそれはそれで実は結構な負担というかハードルというかそんなのになるんじゃないかなぁともちょっと思ったり。この間小飼弾さんが書いていた「結局のところ、中間業者というのはよくて必要悪」というのが凄く印象に残っていて、とはいえ音楽については、中間業者をなくしても負担を増やさないで済む環境はまだ足りないかもなぁと。フリーのプロデューサーとかエンジニアとか、スタジオとか、もっとカジュアルに契約をするレーベルとか、そういうのがもっと脚光を浴びて、アーティストにとって使いやすいものになっていくと良いなぁとちょっと思ったり。あー、同人漫画における印刷所みたいな感じですね。音楽にはまだちょっと足りないかなと思いますです。