残業と仕事の話。(続き)

続き。

残業と仕事の話。 – nplll: Mutter

雇用者と被雇用者では理屈が違うので、僕ら被雇用者の「残業代をきちんと支払って欲しい」「残業し過ぎないレベルで業務を割り振って欲しい」とかいうのはなかなか通じないんだよね、ってのが先ほど書いたエントリの趣旨だったつもりなんだけど、1つ思いつきを書き忘れていたので補足。



雇用者と被雇用者とでは理屈が違うので話が通じないところは動かしようがないんだけれども、それで何もかわらないかって言うとそうでもないんじゃないかと。その辺は交渉次第。よくやってしまいがちな間違いは時間数を持ち出して、
これだけ働いたんだから、それなりの報酬をくださいよ
とやることだと思います。

先方の理屈では時間数には「法律上は」以上の意味なんか無くて、重要なのはそれでいくら儲かったんですか?ということ。これは儲けに対する個人の好き嫌いの話ではなくて、規模の大小に依らずそれがなかったら潰れるから考えざるを得ないという話。それは譲れないわけだから、それを考えずに僕らがいつまでも時間数に拘って交渉してもあんまり上手くいかない。


というわけで書きたかった補足は、「相手のルールに合わせて交渉材料を用意する」です。


なんかアメリカの「給与交渉」についての記事を読んだときに出てきたような気がしますが「分かってくれない」と愚痴るくらいであれば、相手を納得させるようなデータを用意するよう努力するのが大事だと。話が通じないわけだから、だったら説得しかない。だってもう、年齢重ねれば給料上がる社会じゃないわけですからねぇ。

日本でもそういうのが必要になってきているんだと思いますし、それをさぼってるから雇用者に、
  • どうせ日本人は働きたがらない
  • 失業してるといったって職がないんじゃなくて選んでいるだけ
  • そのくせ高い給料を要求する
  • 移民でいいんじゃね
とか好き勝手言わせることになってるんじゃないかなぁと。

手触りとしてそういう面があるとしても、社会一般としてはそいつは単に「タダの労働力が欲しい」っていうエゴでしかないわけで。
探しても探しても職が見つからない(見つからなかった)友人を僕は何人も知ってるし、今や新卒でもそうなってる。嘘だと思うならお前が求職してみろ。
高い給料って言うけど、元がバイトみたいな給料なんだから要求して当たり前だろ。お前その手取りで生活してみろって言われたらどうせ出来やしないくせに偉そうなこと言うなよ。


そういうことを言うにはやっぱり、きちんと自分の価値を相手が分かるやり方で主張していかないとダメなんだろうなぁと思ってます。もちろん、その前に仕事の成果を何とかしろという話ではありますが、相手が分かる方法を考えれば、自分が思ってた成果がいかに大したこと無いかも分かるんじゃないかなぁ。ま、交渉は嫌いだしぶっちゃけしんどいですけどね。2回くらいやったけど、やるのは毎回本当に気が重い。でもそれはやらないと始まらないですからね。。。