なんか、名古屋市で騒動が持ち上がってるらしい。

河村たかし名古屋市長の支援団体「ネットワーク河村市長」による市議会解散請求(リコール)の署名集めが27日終了した。河村市長は同日夜、記者団に「ものすごい民意だ」と述べ、法定数36万5795人の署名確保に手応えを示した。支援団体は署名簿を、10月4日に各区選挙管理委員会に提出する予定だ。

(略)

 有効署名数は10月下旬にも確定する。法定数を上回れば住民投票が行われ、賛成が過半数を占めるとリコールが成立し議会は解散される。河村市長は辞任して市長選を行う意向を表明しており、愛知県知事選に合わせ、市議選、市長選とのトリプル選挙が行われる見通しだ。
 

事態を全然把握していなかったので、一体全体なんなの?という感じなのだけど、NHKに詳しい解説があった。

解説委員室ブログ:NHKブログ | スタジオパークからこんにちは「暮らしの中のニュース解説」 | スタジオパーク 「市長と市議会が全面対決 混迷の背景は」

簡単に書くと、

  1. 河村たかし氏が市長選挙で当選→市長に就任(2009/04/28)
  2. 市民税の減税を柱にした公約実行を進める
  3. 恒久的な減税に対し市議会が反発
  4. 河村たかし市長が主導して市議会解散のための署名を集める ← イマココ
  5. 住民の1/5の署名が集まったら市議会の解散の是非を問う住民投票が行われる
  6. 住民投票で賛成が過半数なら議会は解散
  7. 市長も辞職し、県知事と合わせたトリプル選へ

という感じ。


NHKの解説記事を読む限りでは、必ずしも市長が正しいとは思えないし、かといって市議会が満足な活動をしてきたとも思えず、なんかしょうもないことやってんなーという印象しかない。財源を確保せずに減税実施とかどっかの国政のマニフェストで見たような気がするけれども、支持率が60%を超えてるところを見るとそう言うのとは違う魅力があるんだろうなぁとも思う。阿久根市長みたいに、非常識な言動を繰り返しているというわけでも無さそうだし。


まぁそれはそれとして、NHKの解説の中で述べられている「二元代表制」。要するに市長も議会も直接選挙で選ばれているということなのだけど、だったら議会ってなんのためにあるのかって凄い謎だよね。人数がいて議論を重ねることで、そうしないことよりどれくらい意味があるのか全然見えない。少なくとも名古屋市議会の定数が75もある意味は...うーん。定数を減らすと死に票が増えるとか言ってる論説もあったけど、どうせ議会の多数決で死んでるんだから要らないんじゃないのとか言ったら暴論だろうか。


あ、一応、わかってますよという意味で書いておくと、チェック機構は必要だと思います。全部を市長に丸投げとかね。怖すぎるし。Wikipediaの情報だけどこういう背景もあるらしいし。

市長の当初のマニフェストでは「定率減税(金持ちはゼロ)」とあったが、実際には一定の所得を有している者しか減税の恩恵を受けることができず、市議会でも問題になったが「金持ってる人はゼロのつもりで寄付してちょうよ、というつもりで書いた。」などと発言した。また減税の実施により市債の発行高が増加した。これは、市長の市債は借金ではないという持論に基づくものだが、市議会での理解は得られなかった。それでも当初は減税は行政改革で行うという方針を示し、市議会側は了承し、恒久減税は条例化されることとなった。

しかし、実際には河村市長本人が行政改革を先頭に立って行うことはなく、名古屋市役所の役人に丸投げを行ったため、無駄な予算のカットではなく、一律の予算カットが進んだ。また、市長本人も福祉・子供・教育関係予算だけで150億円以上カットを指示。消防予算も10億円カットの指示を行った。

そのため市議会側は、「第3子以降の保育料無料制度など復活」などの予算修正を行うとともに、減税を単年度とし、各年度ごとに予算内容を確認したうえでチェックするという方針に出た。

一方、市長側は当初の公約では1割削減であった議員報酬を半額に削減するなど極端な案を出したため、議会側の反発を招き、両者の対立は決定的となった。恒久減税、議員報酬削減など市長の提出する条例案は次々に否決されることとなり、混乱を招いている。
 

これだけ読むと、議会がなかったらお題目は素晴らしいけど中身はお粗末な政策実施になっていた可能性もある。だけどやっぱり思うけど、現状は役割がかぶりすぎてて無駄じゃないのかな。どちらかが上でどちらかが下とか、戦略と戦術で分けるとか、そういう役割分担をしない限り存在自体が税金の無駄遣いじゃないの?とか。ただ市長の政策をチェックするのに75人も必要(給与総額:12億7500万円)かっつうとねぇ...


京都とかどうなってんのかなぁ。

京都市/京都市会