今まで受け取っても特に精査することなくぼんやり金額のチェックくらいしかしていなかった給与明細。でも最近、実際これはどういう計算ではじき出されて要るんだろう?ということが気になって詳しく読んでみたらば、予想外に面倒なことがよく分かりました。経理担当の人、毎月毎月どうもありがとう。

ただまぁ、給与として受け取り税金を納めてる以上は、それらについてきちんと理解しておきたいと思ったので、関係する項目別に出来る限り精査できるようにしたいと思います。

今勤めている会社の給与明細に記載されている項目(数字のあるもののみ)は以下。

  • 基本給
  • 残業手当
  • 住宅手当
  • 勤怠減額/皆勤手当
  • 健康保険料
  • 厚生年金料
  • 雇用保険料
  • 所得税

ちなみに住民税は会社ではなく個人で支払う仕組みになっているので、給与明細には記載されていません。


基本給

文字通り額面の給与です。



残業手当

社員それぞれの雇用契約により社内規定に準じて支給される額です。
自分の会社では現状、基本給より計算された時給と上限のある残業時間数を掛け合わせた額が支給されています。



住宅手当

社内規定に準じた定額が支給されています。



勤怠減額/皆勤手当

社内規定により、ペナルティおよび報奨金が支給されています。



健康保険料

基本給に健康保険料率を掛けた額の半分を雇用者が負担するのが原則。健康保険料率は都道府県によって異なり、定期的に見直されています。

平成22年9月現在の各都道府県の健康保険料率は下記の通り。

平成22年度の保険料率 - 全国健康保険協会

実際には直接掛けるのではなく、給与の幅に従って保険料自体が定められています。例えば、京都府在住(保険料率9.33%)で報酬月額が25万円以上27万円以下の場合、計算式上は23,325円から25,191円までの幅がありますが、実際には中央値である24,258円(雇用者負担は12,129円)を支払うことにまります。

京都府の場合の保険料は以下の通り。

http://www.kyoukaikenpo.or.jp/resources/content/36195/20100215-141325.pdf



厚生年金料

基本給に厚生年金保険料率を掛けた額の半分を雇用者が負担するのが原則。保険料率は日本年金機構によって定められており、平成22年9月現在の一般被保険者の料率は16.058%です。

日本年金機構:保険料と総報酬制について

実際には健康保険料と同じように給与の幅に従って保険料自体が定められています。

http://www.nenkin.go.jp/main/employer/pdf/ryogaku_22_09/01/01.pdf

報酬月額が25万円以上27万円以下の場合は、計算式上40,145円から43,356.6円の幅がありますが、実際には中央値である41,750.80円(雇用者負担は20,875.4円)を支払うことになります。



雇用保険料

基本給に雇用保険の被保険者負担率を掛けたものを雇用者が負担します。

平成22年9月現在の負担率は、一般の事業では0.6%。

厚生労働省:平成22年4月1日から雇用保険料率が改定!適用範囲が拡大!!



所得税

社会保険料など控除を除いて算出した課税対象額に対し、決まった料率を掛けて算出するのだけど、月割り→年末調整とかいろいろと面倒なことがあって計算式の組み立ては面倒です。実際にはどうなっているかというと、国税庁が用意している「源泉徴収税額表」に則って、月額報酬から計算され引かれているようです。そうだったのか。

平成22年版の源泉徴収税額表はこちら。

平成22年4月以降分 源泉徴収税額表|パンフレット・手引き|国税庁

月額表はこちら。

http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/zeigakuhyo2009/data/02.pdf




シミュレーション

以上で大体出そろったので、便宜上、基本給を25万円(年収額面300万円)、独身として計算してみます。賞与および各種手当ては無しで。

項目 金額
基本給 250,000円
健康保険料 -12,129円
厚生年金料 -20,875円
雇用保険料 -1,500円
課税対象額 215,496円
所得税源泉徴収 -5,230円
支給額 210,266円


おおう。随分と引かれるなぁ。
てか社会保険料、結構シャレになんないね。所得税より余裕で多い。

まぁこの額は僕の額ではないですけれど、ここに書いた指標と実際の給与明細とを見比べてみたら明細が確かに正しいことを確認できました。健康保険料とか基本給に料率掛けて「合わないじゃん」とか思ってましたが、幅を取って額が決まってるんであれば納得。そうかそうか。

面倒だけど、まーこういうのをきちんとしておかないとけないのかなぁと最近は思います。無いとは信じてるけど、天引きでちょろまかされても気づけないもんね、正直。厚生年金の負担が折半になってないとかさ。



追記:2010/09/29 16:31

シミュレーションの源泉徴収額を間違えていたので修正。
  • -25,000 → -5,230