多分、自転車であちこち行くのが好きだったことと、筋肉が硬いのか足がつりやすいこととが理由なんだと思うんだけど、何かをするときに常に「エスケープ・ルート」を考えて行動してしまいます。最初は「それは負けだ」と思ったもんでしたが、最終的な目標と比較した場合その「エスケープ・ルート」を使用することは不本意であっても全体では負けではないと考えるようになりました。大事なのはそれじゃないし、また不思議なことに「エスケープ・ルート」があった方がすんなり最後までいけたりするんですよね。


「エスケープ・ルート」ってなんだ?

僕が自転車であちこち行くようになったときに買った本がのぐちやすおさんのこちらでした。

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のぐち やすお

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自転車旅行の入門編として、自転車の選択から機材の準備、地図の読み方など多岐に渡って解説があって非常に解りやすい本なのだけど、その中の計画の立て方の中に出てくるのが「エスケープ・ルート」。直訳すると脱出経路。計画立案における「エスケープ・ルート」は、状況によって計画を変化させて、最終目標にたどり着くための方策を複数用意することです。



「エスケープ・ルート」の具体例

一番上に掲載したのは、とある日のジョギングルート。ぐるっと一周で大体9kmくらいのルートです。単純なルートに見えますが、結構自分なりに色んなポイントがあります。

仮に烏丸御池をスタート地点として左回りに走るとすると、最初のポイントはここ。



どうも調子が出ない時には、丸太町通りで曲がってショートカットできます。
次はここ。



頑張ってみたけどこれ以上は無理だなーとなったら烏丸通りを南下。



最後、体力が残ってた場合のオプションとして二条城一周。余裕がなければ堀川通りを直進。


大体こんなパターンを作ることで、2kmから9kmまでの4種類のルートを作成できます。走り始めは良くても後でどうなるかはわからないわけで、こうして複数のルートを想定しておくと安心できます。自転車の場合であればスケールが10倍以上になりますが、その分これに輪行などを組み合わせて対応します。



一番怖いのは、行って帰っての直線ルート

そういうわけでエスケープできる可能性を持つと随分と安心感があるんですが、それがないのが直線の往復ルートです。行ってしまった以上帰らなくてはならない、そういうルートだと地獄を見ることがあります。

昔、京都から宇治まで軽い気持ちで行ったとき(距離的には確かに軽いんですけど)、体調が悪かったのか観月橋当たりで足をつって、そこからの上り坂を延々足釣りながら帰ってたときは死ぬかと思いました。まぁ別にそのくらいの距離なら歩いても帰れないことはないんですけど、やっぱりしんどいですね。今考えると、さっさと京阪で帰ればいいのにと思うんですけど、あーでも多分近場ってことで輪行バッグもなかったでしょうねぇ...

逃げ場のないルートってのは、わかりやすい反面、やっぱり怖いです。



心配するのはタダ

まーそんなわけで、何かを計画するときの僕は凄く心配性です。

旅行の計画なんかでも、すんなり1ルートだけ立ててよし!とかあんまりありません。しつこく複数案を立ててダメでも慌てないようにするのが好きなんですよね。ルート計画みたいな実物があるものだけじゃなく、計画立案そのものに対して走ですね。

ぶっちゃけ、そんなに不安にならなくても良いんじゃないかと思わなくてもないんですけど、「杞憂」に出てくる男みたいに「夜も眠れず食事もとらなかったという故事」みたいにまでになるならともかく、心配するとか可能性を考えるのとかは別にタダですからね。あと、楽しいし。


そんなことを思ってます。