派遣村について書こうとしたけど書けなかった。

まとまらなくて。

ただ、1つ違和感を持っていると書けることは。

「派遣村」という場所に集う人たち全体を視野に入れて、
「働く気がない」とか「貯金してない自分が悪い」とか、
はたまた「もっと援助すべき」とか「解雇されたひとの身になれ」とか言っちゃうのは、
なんか違う、と感じています。

ちらっと新聞報道を見るだけでも、職を探して一生懸命な人から、
職探しよりデモに参加する人まで本当に様々な人たちがいるのがわかります。
働く意志があるのに解雇されて困窮している人に対しては、生活保護の基準を下げるなど、
積極的にサポートして良いと思いますし、その困窮している理由について自己責任を問うのは、
余計なお世話だと思います。事実として、今このとき困っているのだし。

逆に、職を探す意志のない人や、何らかの理由で今あるものを利用しない人たち…
なぜなのかは僕は理解できませんが、彼らに対して生活を保障し続けるのは難しいかなと。
実際問題、提供できるのは金銭ではなく、住居、食料、そして求人情報だけでしょう?
生活そのものや未来は提供できないんです。

一生懸命な人たちに対する真摯なサポートを支持する一方で、
そのおこぼれで活動する人たちもいるという認識は、助かりたい人を助けるために、
必要なことではないかと思うのです。


はてなブックマークや、2ちゃんねるまとめブログなどで、得意げに非難している人、
またその非難している人を人でなしだと苛烈に非難している人がちらほら見えますが、
僕はその双方ともが、想像力を欠いていると感じています。
今回の2つの視点、その両方を持ってこその、厚生じゃないでしょうか。